個性の違い・個性の原因☆乙女座・魚座
人には様々な個性があります。
それゆえ、自分と違う個性は、なかなか理解できないのが当たり前で、
自分の尺度で捉えてしまったら、否定する気持ちさえ起こってきます。だから衝突も生まれます。
人間関係を円滑にするには、個性の違いを理解することも大切。
自分が 絶対ではないことを知ることで、他者への理解が深まります。
そして個性を知るためには、「なぜ、そういう個性になったのか」という根源的な原因を考察すると理解できると思います。
占星術のホロスコープにおける、対極の 星座通しは、共通のテーマをもとに、真逆の個性を持っていることがわかります。
これは、大切にしているものの根っこは同じなのに、現実的な生き方が真逆になることを意味します。
だからこそ、個性の違いを理解しないと、その違いに目が向きやすく、相手の性質が間違えていると、否定的に思い込みやすいということです。
さて今回は、乙女座6ハウスと、対極にある 魚座12ハウスを例に考えてみましょう。
乙女座と魚座の共通テーマは慈悲、他者の為に尽くすことです。
乙女座さんは、日々のルーティーン的なものが得意で、毎日コツコツと、たゆまぬ努力を続けていきます。それが苦になることもないようです。
実務的な能力が非常に高く、仕事ができるタイプが多いかと思います。
しかし完璧を求めすぎるあまり、自分と同じようにできない他者に厳しくなる傾向があります。
完璧にするということは誰にとっても難しく、至らない自分にも厳しくなりがちで、生命力が落ちた時は、自分で自分を厳しく責め続け「自分の最大の敵は自分」というようになりがちですね。
一方、魚座さんは、まるで波に揺られて泳いでいる魚のように、自然に流されているかのように生きています。魚座のエネルギーが強い人は、毎日コツコツとか、計画的に何かをするのが苦手かもしれません。
だから他者からは「よくわからない」と思われがち。
すごく繊細で優しい心を持っていて、他者のためになることが嬉しいと思い、他者の悲しみに同苦もできますが、自分自身が傷つきやすい一面も。
魚座さんが泳いでいる海は、きっと宇宙生命の中なのではないでしょうか?
いわゆる 目に見えない世界を 自然と感じる心を持ち、現実世界よりも 心の世界に生きていることが多いのかもしれません。だから「よくわからない」ところがあるのだと思います。
ここで過去世を考えてみましょう。
どんな星座の人でも、過去世において対極の星座の学びはしてきているのです。
例えば太陽星座が魚座の人は、数多い 過去世で、乙女座の経験が豊富ということです。
魚座さんは、乙女座の過去世では、きっとコツコツと毎日を地道に努力してきたのでしょう。人々からの信頼もあり、重要な役割を与えられてきたに違いありません。
でも、本当にいざという時、自分が一番大切にしていたものを、日々の業務の為に 守れないという思いをしたのではないでしょうか?
例えば、災害や戦争などの非常時。本当は家族の元に駆けつけて守りたかったのに、与えられた公務を遂行するために、守ることができなかった。こんな過去がイメージできます。
だから、日々の計画的に決められた動きに 縛られることが、根源的な原因で ブレーキがかかり、できなくなっているのではないでしょうか?
今世の魚座さんは、自分で自分を縛ることなく、宇宙生命の流れに身を委ねることで、的確な時を選んで行動していくことを学んでいるのだと思います。
乙女座と魚座の共通テーマは、慈悲や慈善です。他者のために尽くし、生きることです。
しかし時に慈悲や慈善は、「偽善」と評価されます。
自分自身を犠牲にしてまで、他者のためにと思うことは、偽りであると。
この考え方は、自分は他者とは別の存在だと認識する、いわゆる 人間としての欲から生まれた 発想です。
恐らく、魚座と乙女座は、本来は全ての人は宇宙生命としてひとつであるということ・・・つまり、他者の幸せを願うことは、自分の幸せとイコールであることを、生命の奥底でわかっているエネルギーを持っているのだと思います。
だから、現実世界で一時的に、自分を犠牲にしてまで他者の為に尽くすことが、最終的には自分にも返ってきて、自分が幸せになると思っているのでしょう。
慈悲や慈善は、他者のためでもありながら、それは自分のためでもあるのですね。
どちらかが主ではなく、どちらもイコールだからです。
魚座さんは、今世でそれを学んでいるのです。時には人の心に同苦して、自分の心の痛みとして感じながら、本来の他者との生命の関わりを学んでいる途中なのだと思います。
乙女座さんは、この学びを過去世でたっぷりしてきているということ。
だから一見は、他のどの星座よりもどっぷりと現実的に見える乙女座さんは、誰よりも目に見えない真実をわかっている 心の持ち主なのだと思います。
だからこそ、社会という現実の中で、自分が主役になることには興味を持たず、
自分自身に与えられた役割を、コツコツとこなしていくことが、現実的に他者の為になることを、生命の奥底ではわかっているのでしょう。
どんな人でも、全てはできません。だからこそ、目の前の現実の役割を、努力していくことが、ひとりの人間にできる尊い道であるはずです。
もちろん実際には、一つの星座のエネルギーだけではなく、他の星座のエネルギーや、関連性における強弱などが絡み合って、自分という個性を持って生まれてきているのです。
どんな個性にも良い悪いはなく、それが良い方向に現れているか、悪い面が出ているかだけの違いです。
誰もが人生において、様々な学びのプロセスを得て、バランスの取れた自分を目指していきます。
そして、これらは過去世からの影響も受け継いでいるということ。
目の前の現実の姿だけを見ていたら、本質も見失ってしまうはずですね。