獅子座と水瓶座の課題☆自己実現を果たすステージ

獅子座と水瓶座の課題☆自己実現を果たすステージ

私たち人間は、宇宙生命と同一の生命です。
しかし、人間として生まれた以上、一人ひとりに何かの役割があるはずです。

例えば、ひとりの人間も37兆個の細胞でできているように、
それぞれに違った役割があり、また、すぐ近くで 同じ役割を果たしている存在もいます。

こう考えると、人間の使命は、自分の生まれてきた本来の目的を果たすこと。
この人生の中で、自己実現をしていくこととも言えますね。

ここで、自我との向き合い方がポイントになります。
自我とは、自分を自分と思う心。自分は他者とは違うと思う心。
つまり、宇宙生命である私という自覚と、正反対の自覚です。

今はスピリチュアルブームが流行っていて、
宇宙と一体化することを理想とする思想も少なくはありません。
自我を捨てることで、全体としての我に目覚めるという考え方です。

確かに、宇宙生命としての意識を持つことは大切ですが、
だからといって、自我を捨ててしまえば、人間として生まれてきた目的を果たせなくなってしまいます。

ホロスコープには、人間の学びの過程が示されているのですが、
自我の学びのステージは少なくなく、むしろ自我と全体意識を調和させていくことが、
学びのステージの最終目標であることがわかります。

さて、獅子座5ハウスと、水瓶座11ハウスには、自己実現という共通テーマがあります。
ただし、自己実現をするステージが、真逆なのですね。

獅子座は、名前の通り、百獣の王 ライオンのように、ピラミッドの頂点に立ち、自己実現を果たすこと。
自我を最大限に輝かせ、何かの分野で頂点に立つような活躍を示すこと。

一方、水瓶座は、同じ志を持った横並びの集団の中で、自分の個性を最大限に発揮するという形で、自己実現を果たすこと。
獅子座のように目立たないかもしれませんが、周りの評価や信頼は勝ち得るでしょう。

この2つの星座が示すのは、そもそも集団という形が違うということ。
個の意識が強い段階は、自分と他者を比較してしまうため、ピラミッドの組織ができやすくなるのでしょうね。

でも他者をも自分と同じに捉え、その中で自分の役割を果たそうとし始めたら、
自ずと横並びの 共栄共存の集団になっていくのでしょう。

こう並べて考えると、獅子座の方が未熟で、水瓶座の方が成熟した形に見えてしまいますが、
実は比べるものではありません。どちらも必要な学びの過程であり、その調和を取ることが大切です。

過去世で 獅子座のエネルギーが強くなり過ぎてしまった人は、自我が強くなり過ぎて、自分が他者よりも優れていると考えがちになる傾向にあります。
いわゆる王様気質が備わってしまいます。

しかし、王様でもなければ、集団から浮いてしまい、他者に良い印象は与えません。
だから、水瓶座の学びが必要になるのでしょう。

過去世で水瓶座のエネルギーが強くなり過ぎてしまった人は、変に大人びてしまうのです。子供らしさを失う傾向にあります。
いわゆる インナーチャイルドを見失ってしまいます。

宇宙生命の声を聴くのは、純粋な子供心です。思考に偏った大人は、声をキャッチするのが難しくなります。

こうした傾向を、人生のあらゆるシーンで体験し、修正を余儀なくされるはず。
このようなことが、過去世の業の伏線として現れます。

こうして、どちらにも偏らず、宇宙生命の自分を自覚しながら、個の人間として自分が生まれてきた役割を達成するように、成長していくのでしょう。

獅子座も水瓶座も、どちらも自己実現がテーマということは、自分が自分らしく社会の中で生き、自分が輝いていけることで、生命が何よりも喜ぶはずですから。

人には、それぞれ違った人生のテーマがあります。
各々に最適な学びが起きるように、自然に導かれていくのでしょう。
これも、過去世から永遠に続いている 業の本質、本来の意義なのでしょうね。