生命の個性占星術・序1

生命の個性占星術・序1

夜空に浮かぶ広大な星々の海。
満天の輝きを見ていると、何か大切なものを思い出したかのような、まるで生まれる前の故郷に戻ってきたかのような懐かしい気持ちになってきます。
私たちの心の中に広がる小宇宙は、果てしなく広がる大宇宙と同一です。私たちの生命は、大宇宙の生命と同じなのです。
 
生命の個性占星術は、宇宙という「全体」の私たちの生命と、そして宇宙から「個」としての生命を持って生まれてきた私たち人間の使命や役割、すなわち「生命の個性」を読み解いた上で、自分の生き方を見つけていく事を目的に誕生しました。

生命の個性占星術では、生命の個性研究会の独自考察理論である「多元宇宙統合生命論」をベースに、西洋占星術の解釈を改めて精査・再構築した上で、「人生をより豊かにする為に占星術をどう活用していくか?」というテーマを掘り下げていきます。

生命の個性研究会では、空間にして無限、時間にして永遠の、目に見えない世界までを含めた「全体」の世界を「宇宙生命」と表現します。
私たちが夜空に見ている宇宙でさえ、この現実世界の延長に過ぎず、「全体」の中の一部の世界に過ぎません。別の視点で見た場合、私たちの心の中の世界を映し出している鏡のようなものだと捉えます。
 
占星術においては、惑星などの星々から私たちにエネルギーが届いており、それが人生を動かす力になっていると見ますが、遠くに見える星々は、私たちの心の中にあるエネルギーの動きを現していると捉える事もできるはずです。
惑星の中でもトランスサタニアンと呼ばれる土星より外の惑星たち、天王星・海王星・冥王星が大きく動く時は、社会や人生も大きく変わる時である事が知られています。これらの天体は、地球から遠く離れているように思ってしまいますが、人の心の中の小宇宙で捉えた場合は、深層心理の深い所、「心に一番近い場所」にあることになります。
すなわちトランスサタニアンの星々は、私たちの心に宿した、過去世からの宿業を現していると読む事ができます。

私たち人間は、幾代もの過去世を体験してきています。いわゆる輪廻転生を繰り返してきているのです。そして過去世での人生は、まるで生命に記憶されているかのように今世の生命に引き継がれてきています。
この法則がわかれば、今の私達の人生で起こっている事、今の私の思考や行動、そして生き方そのものが、過去世の影響を強く受けている事が見えてくるのです。

私たちはこれを「生命の個性」と名付けました。
言うまでもなく、この「生命の個性」を読むことに重点を置いたのが、生命の個性占星術です。