カップ３ CUPSⅢ ★目的成就
人間ひとりの力には限界がありますね。
だから人は、他者と力を合わせて、何かの目的に向かっていきます。
その目的が大きければ大きいほど、より多くの人の力を合わせていくことになるでしょう。
なぜなら、人の個性は様々だから。たくさんの人が集まれば、各々の個性や特技を活かして、より大きな仕事ができるから。
この時、人の力は、足し算ではなく、掛け算になっていくのです。
そして、目指してきた目標や目的を達成した時ほど、嬉しいことはありません。
みんながみんな。同じ喜びを、達成感を味わえるので、純粋な感情の共有が生まれます。
それは、瞬間的に生まれた心ではなく、同じ目標に向かって進んできたという過程がある結果なので、心はすでにひとつだったのでしょう。
目的成就した時の喜びの共有は、既に現実的な結果が現れていることを意味します。
その結果に対する「祝福」のメッセージなのですね。
リーディングのポイント
カップ３は、異なる色の服を着て、髪の色も形も違う、３人の女性が祝杯をあげる絵柄となっていますね。
これは、個性の違うものどおしが集まって喜んでいることを表しています。
実際のリーディングにおいては、ウェイト版で３人が描かれているカードは、ほとんどない為、まずは「３人」というキーワードを感じてみましょう。３人で何か喜びはないかと・・。
もちろん３という数字にこだわる必要はありません。
複数人、もしくはグループで、何の目的の為に頑張ってきたことが達成され、それを喜んでいるという意味から、目的が成就したという結果が強調されます。
逆位置の場合も、さほど悪くは読みませんが、まだ結果が出ていないことは示唆されています。もちろん、この一枚だけでは「失敗する」「達成できない」とまでは読みませんが、達成していないことには変わりありません。
達成までもう少し、みたいな読み方もありですが、なぜ結果が出ていないのかにも注目しましょう。
カップ３は、非常に華やかで幸せそうなカードです。つまり、目標に対し、どこか甘くなっている点はないか・・・例えばゴールが見えてきて、油断をしていたり、目標から外れて、目先の快楽にはまっていないかなど、現状の「甘さ」を探ってみるのもありですね。
