小アルカナ☆ソード7 SWORDS VII

ソード

ソード7 SWORDS VII ★自己矛盾

人は誰でも、言っていることとやっていることが矛盾している場合があります。
考えていることと別のことをしてしまうこと。感じていることと別のことをしてしまうなど・・・。

時には、悪いことをしているのに、後ろめたさを感じている時もあるでしょう。
時には、良いことをしているように見えて、自分のためだったりもします。偽善ですね。

このような自己矛盾が起きるのは、人間は「思考」をするからです。
もし、動物のように本能だけで生きていたら、もし、純粋な感情に従っているだけなら、
こんな矛盾は生じないはずです。

自己矛盾を起こしている時は、心の一方では正解を感じているということなので、
さらに自分を追い詰めて、心の傷口を広げていく場合があります。

こうした状態が続き過ぎてしまったら、正常な心がどんどん壊れていき、
もはや自分では、どう修復していいかわからなくなってしまいますね。

解決策はあります。第三者の客観的な意見に、耳を傾ければいいのです。
自己矛盾を起こしている時は、心は完全に壊れていませんから、誰かを頼る力は残っているはず。
人間は、ひとりで生きているわけではないのは、こういう時の為でもあるのですね。

リーデイングのポイント

ソード7は、剣を盗む人物が描かれています。
何かこっそりと悪いことをしたり、他者を裏切ったりということもあるかもしれませんが、
このカードのポイントは、逃げようとしている足の方向とは逆に、顔は後ろを気にしているという点です。

この人物は、明らかに、悪いことだとわかっていて、後ろめたさを感じているのですね。
まさに、自分の中で、自己矛盾が起きている証拠です。

絵柄とは全く逆のパターンになりますが、偽善も、自己矛盾のひとつの形です。

タロット全般的にいえますが、未来が必ずこうなると、未来の結果を当てるためのものではありません。
ソード7のようなカードが出たら、自分の中に自己矛盾が生じているのだと、自覚すれば良いのです。
もちろん、本当の自分は何を思い、現実的な自分は何をしようとしているのか、

具体的なことは分析した方がいいです。そこに気が付き、修正しようと思えば、すぐ直せますから。
もちろん修正せず、そのまま行動してしまったら、未来は他者に迷惑をかけ、自分も後悔するはずです。答えがわかっている分「こうすれば良かった」と思う自責の念も強くなるはずですね。

逆位置は、背景に焦点が当たります。黄色の空で、とても明るい背景です。
もし自分で自分の思考を整理できなくても、他者が正しい道を示してくれるでしょう。
自己矛盾を起こしていることには変わりないので、素直に他者を頼りましょう。