ペンタクルス5 PENTACLES V ★不信
私たち人間は、宇宙生命と同一の存在です。
私たちは宇宙生命に変化をもたらす役割を持ち、そのためにあえて、苦難も体験し、成長していくことを求められているのです。なぜなら、私たちの成長が、宇宙生命の成長になるからですね。
人生で起こるすべてのことには、深い意味があり、
例え、今が苦しい状況でも、貧しい状態でも、それを乗り越えていくための「今」なのです。
だから、私たちが不幸になることを、宇宙生命は望んでいるわけはなく、
いつでも温かく見守りながら、応援の光で包んでくれているはず。
でも目の前の現実しか見ていない時は、その意味にすら気が付きません。
心が完全に、盲目のようになっているからなのでしょうね。
この原因は、不信にあります。
不信とは、真理への不信という一面もあるでしょう。
でも結局は、宇宙生命と同一である「私」自身への不信、自己不信に他ならないのです。
下を向かず、上を見上げてください。目で見ようとせず、心を開いてください。
希望の光は、いつでも私たちを照らしてくれていますから。
リーディングのポイント
雪の降る暗闇の中、裸足で歩く浮浪者のような者。もう一人は怪我をして明らかに傷ついています。
人生を失敗したと感じ、何の助けもないかのように、深い孤独感を感じているかのようです。
しかし、この二人は、明るいスタンドグラスが輝く、教会の前を通っているのです。下を向いて心を閉ざしてしまっているから、本当は応援のエネルギーに照らされているのに、全く気がついていないだけなのですね。
ペンタクルス5は、失敗や挫折、厳しい境遇を表しているようですが、本質のメッセージはそこではありません。
あくまで「不信」に陥っているということ。不信の心が、すぐ目の前にある希望すら見えない状態になっているということ。ここに真のメッセージがあると捉えるといいですね。
難しいのは逆位置の捉え方です。
逆位置を、神の救済を得られると良い意味で読んだり、正位置よりも更に悪い状況と読む場合もあるようですが、
正位置でも逆位置でも変わらないと読みたいです。
なぜなら、不信の状態には変わりないので、不信である以上、状況が改善するわけはないし、現実的な状況の程度は、他者と比べた相対的なものでしかないからです。
あくまで状況を好転させるのは、他者の力ではなく、自分自身です。
このカードが出たら、自分自身を信じていくことから変えていきましょうね。