大アルカナ3・女帝 THE EMPRESS

大アルカナ

大アルカナ3・女帝 THE EMPRESS

基本的な意味

現実の豊かさを五感で感じる。
愛情や生命の誕生。
母性(女性としての幸せ)

逆位置

現実に目が向き過ぎていないか?

生命のストーリー

大自然の中、地にしっかり足をつけ、全身で幸せを感じている女帝。
椅子には美と愛の象徴である金星のマークが。
このカードの意味するところは、まさに♉️おうし座の象徴。金星はおうし座の守護星ですね。

宇宙生命から人として生まれてきた私たちの目的は、この地球という現実世界で幸福になること。人生の様々な試練や悩みも、全てはそれを乗り越えて、この人生の中で最高の幸せを築く為なのだと思います。
もちろん人生の過程には、様々な学びのプロセスも必要で、時には悩んだり苦しんだり、時には精神世界の探求も必要なのかもしれません。でも、それだけで人生を終えてしまえば、何の為に人間として生まれ、地球という、この素敵な世界に生まれてきたのかわからなくなってしまいます。

女帝は、とてもゆっくりした時間を、まさに五感を使って楽しんでいます。でもこれは、一時の充電の為の時間なのではなく、私たちが理想とするゴールの形であると思います。

金星は愛の象徴。そして過去世からの負のカルマや、自身の生命の悪しき傾向性を打ち破っていく力こそが「愛」のエネルギーです。大切な人と、そして全ての人と共に幸せを感じていくんだという想いは、愛のエネルギーから生まれます。
女帝の「愛」は個人的な愛情というだけではなく、「大地の母」のような大きく包み込むような愛として現れますよ。

基本的な意味に「女性としての幸せ」との一文も載せました。
必ずこの意味になるわけではないですが、質問の内容によっては、溢れ出る母性や、妊娠や出産などの女性としての幸福を示す場合もありますね。

逆位置の読み方のポイント

とても穏やかで、愛に満ちたカードなので、逆位置でも、そう悪い意味では捉えません。
人間として生きていく上で、目に見える現実だけを見ていたら本質を見失いますし、目に見えない精神世界ばかりに意識を向け過ぎるのも良くないと思います。

このカードの逆位置が出た時は、「目の前の現実ばかりしか見ていませんよ」とか「目の前の楽しみに溺れていませんか?」のような、警告として捉えましょうね。

質問の内容によっては、結婚や恋愛、妊娠や出産など、具体的なキーワードを示す答えとして出る場合もありますが、逆位置の場合もダメ出し的に読むのではなく、「まだ、そういう幸せが生まれてきていない」という程度に読むのを基本と考えましょう。
もし具体的な変化がある場合は、他のカードにもヒントが現れるので、複合して判断するといいです。この一枚で悪い方向に強く読まないのがポイントかと思います。

私の見解

「女帝」は、女性の方で「このカードが一番好き」という方が多いかもしれませんね。とても愛があって、幸せそうなカードですよね🥰
でも、男性のリーディングをする時や、恋愛や結婚とは関係のない内容を読む時に、このカードが出た時に、読み方に悩むという話もよく聞きます。

占星術をご存知の方は、♉️おうし座さんカード出た!と思ってください😄
これだけで十分にイメージできますね。
おうし座さんは、とても穏やかで、ゆったりしたイメージがあります。五感で楽しんだり、地にしっかりと足をつけているイメージでもありますね。
でも、五感の中に「食欲」というものもあります😁 逆位置で出た時に、食べ過ぎで太りそう・・みたいな場合もありますからね。

おうし座さんの特徴は、とにかく目の前の現実世界を楽しんでいるイメージ。逆に言えば、目に見えない世界、精神性などを見なくなってしまう傾向も出てくるので、逆位置を読む時のポイントはここかな。現実しか目に入っていませんよ。本質が見えなくなってきていますよ。みたいな警告として受け取ると意味が繋がります。

実際に女帝のカードは、妊娠をした時などに出てくるカードなのですね。だから初心者のうちは、恋愛や結婚、妊娠や出産カードとして覚えてしまう場合もよくあると思います。

これは実際にあった話しなのですが、奥さんが不倫をしているのではと疑いのあった男性の人が鑑定を受けた時に、女帝のカードが出てきたそうなのです。その時の鑑定をした方は、「奥さんは妊娠をしていますよ」と読んでしまい、不倫相手の子を身籠もっていると決めつけられてしまい、大問題になったという話がありました。結果は完全な誤解でした。
このように、なんでもかんでもキーワードに当てはめるのは、大きく読み間違える原因になってしまうと思います💦
ちなみに女帝の逆位置には流産などのキーワードもありますからね😅

その後、この男性の方から私に相談があり、リーディングし直してみました。
その時は「女帝」は出てこなかったのですが、目の前の喧嘩しか見えなくなっており、喧嘩の本質や原因を見失っていると感じました。「奥さんが妊娠しているか」と具体的に質問もしてみましたが、かなりはっきりとNOという答えもかえってきました😅
これもポイントですね。タロットは質問の仕方がとても大切です。そして無理やりキーワードに当てはめるような読み方はNGという例ですね。