大アルカナ6・恋人たち THE LOVERS
基本的な意味
新しい道を選択する時。
初めての決定や行動。
逆位置
選択ができず立ち止まってしまっている。
生命のストーリー
人間には誰でも未熟な事、経験がない事がたくさんあります。若いうちはもちろん、大人になってもそれは同じかもしれませんね。
私達は数多くの過去世での人生を体験していて、そこで慣れ親しんだ思考のパターンや、行動のパターンが、生命に癖のように刻まれています。そして目の前に何かが起きたり、何かの問題にぶつかった時、自然と慣れ親しんだパターンをとってしまいます。
生命の観点から見た場合、今初めて経験しているようで、実はもう何度も同じような体験を繰り返しているという事も多いのだと思います。
だから、自分が今までにやってきたパターンを崩す時、これまでのパターンでは上手くいかないと生命が感じた時は、新しい事をするのに躊躇してしまうのだと思います。
私達は人生の様々なシーンで、新しいパターンの行動を起こす事の「選択」を迫られます。
ラバーズのカードが出てきた時は、初めての事に対しての選択の時が来た事を教えてくれているのだと捉えます。
初めての事を選択する時は、迷って当然です。新しい事なので、その選択をする事によって、どういう結果が訪れるかを知らないからです。
目の前に訪れた「選択」は、数多くの過去世で失敗し続けてきた事から脱却する時、本当の幸福への道が開けた事へのメッセージなのだと思います。
ラバーズは、心の中での変化を表すカードではありません。輪廻の枠を越え、現実世界に現れた、生命の大変革のチャンスの時の証です。ぜひ恐れず、勇気ある行動を起こしてみてくださいね。
逆位置の読み方のポイント
ラバーズの逆位置の場合は、シンプルに「選択ができない」状態を示していると読みます。これまでのパターンから抜け出せないでいたり、何かに躊躇していたりするのだと思います。
人生なんて間違えの連続ですね。ほとんどの場合が、過去世から慣れ親しんだパターンを自然と取っているだけだと思います。もちろん、このパターンが間違えばかりとは限りません。同じパターンを取っていたら、結果としても同じ事を繰り返していたはずですね。
生命の中で「今までと同じではダメだ」と感じるから「選択」になるんだと思います。目の前に二つ以上の道があり、立ち止まって、どの道をいけばいいのかと迷うから「選択」なんだと思います。
つまり、ラバーズのカードが出る事自体が、過去に経験のない成功への道が目の前には開かれている事を表しているのではないでしょうか。
正位置は、正しい決定をくだし、正しい道に向かって行動をしていく事を意味します。
逆位置は、決定ができず、立ち止まってしまっているようなイメージでしょうか。
逆位置を、間違えた選択をして、道を誤ってしまう、と悪く読む必要はないと思います。むしろ逆位置が出た時に、積極的に、初めての新しい道に進んでいこうと、カードを見て決めていけばいいのだと思います。
繰り返しますが、ラバーズが出た事自体が、真の幸福に進める道が、現実の目の前に現れているのですからね。
私の見解
ラバーズは「恋人たち」という名前がついているだけあって、「恋愛」を意味するカードと捉えている人がほとんどだと思います。もちろん恋愛をテーマに読んでいて、このカードが出たら、恋愛がうまくいく=正しい選択をすると出る事はありますが・・・。
このカードの元々のテーマは、天使からのメッセージがメインで、「選択の時」という意味があります。
目の前の男女は、アダムとイブがモチーフですね。人としての経験も乏しく、未熟で何も知らない二人だからこそ、何をするにも「選択」の連続だったのでしょうね。実在していたかどうかはさておき・・・😅
だから、選択というのは、「新しい事」と「知っている事」のどちらを選ぶのか?という意味を強調して解釈しました。
もし知っている事をするだけだったら、わざわざ選択せずに自然とできてしまうはず、と考えたからです。
とにかく、あまり恋愛というテーマに拘らずに読んだ方がいいかと思いますね。人生には様々なシーンがあって、何かを選択する場面も様々だからです。
とはいえ、男女が描かれているだけあって、やはり人間関係を示す事で、このカードが出てくる場合が多いように感じています😄
人と接する時、自分がどういう思考や行動のパターンを取るかは、だいたい決まっています。他の人とは違っても、自分の中では、慣れ親しんでいる同じパターンを自然で取っている事がほとんどだと思います。
このパターンは過去世の私から引き継いでいると考えます。詳しくは「生命の個性」を学んでみてくださいね。
もちろん同じパターンで上手くいく事もたくさんあると思うのですが、無意識のうちに「これでは上手くいかない」と何かを感じるのだと思います。そして自分が全く経験のないパターンが選択肢として浮かんでくる。でも、経験がないから迷ってしまうのでしょう。こうして何かの選択を迫られる事になるのでしょうね。
タロットを決まった未来を「当てる」ものとして捉えた場合、ラバーズ逆を「選択を間違える」と読みたくなるのもわからなくはありません。
私は、タロットは現在を見ているだけで、未来をどう創っていくか考える為のものと捉えているので、逆位置であろうが、ラバーズが出た時点で、正しい道が目の前に現れた!と読みます。でも、その道に進めない何かがある。それは、未知の事への恐れなのかもしれないし、他に迷ってしまう要因があるのかもしれない。現実しか見ていないと、真実が見えない場合がよくあるからです。
だからラバーズ逆の時は、何が選択できない理由なんだろうと、スプレッドの中から答えを探していく事がポイントになってくると思っています。どこかにきちんと答えが出てますからね。
こう考えていくと、ラバーズとは、主に人間関係を通して、新しい自分に成長していく為のチャンスカードみたいなものですね😃