大アルカナ16・塔 THE TOWER

大アルカナ

大アルカナ16・塔 THE TOWER

基本的な意味

無意識の中の大切なものに気が付く為、これまで築いてきた現実の何かを壊す。
突然のショックを受けて、初めて気が付く。

正位置と逆位置

正位置=自ら壊してしまう。
逆位置=周りが壊す。

生命のストーリー

私達は目に見える現実世界に生きていますが、目に見えない世界の真実にも知らねばなりません。どちらが正しいかという事もなく、どちらが間違えでもなく、人生にはどちらも大切です。

現実にしか目を向けていない時は、本当に大切なものが見えていません。過去世からの生命の絆、そして生まれてきた本当の使命・・・。
無意識の私は、新しいステージに進むことを望んでいても、現実に埋没してしまうと、なかなか先に進む事ができないかもしれません。

誰でも自然に気がつければ良いのですが、そうとは限りません。本当に大切なものを知る為には、これまで大切に築いてきたものを壊さないとわからない場合もあるのだと思います。

タワーは、今まで現実世界で築いてきたもの、それは自分の生き方かもしれない、仕事や家庭、お金や物などの財産かもしれない。それが突然崩壊してしまう事で、強いショックと絶望感を感じるでしょう。
しかし、この過程を経て、本当に大切にするべきもの、目に見えない真実や、他者との絆の深さに、初めて気がついていくのかもしれません。

何より大切なものは、現実世界に「形あるもの」では無かった事に気が付くはず。

そして大切な何かを見つけた時、もうひとつの真実が見えてきます。
現実世界だけしか見ていなかった時は、タワーによる崩壊は、突然起きたかに思えたかもしれません。しかし崩壊が起こる前には、まるで伏線がはられていたかのように、負のエネルギーが限界まで膨らんでいた事に。それは過去世からの業エネルギーから生まれたものなのでしょう。

宇宙生命である私、無意識の私は知っていたはず。壊れたものは、壊すべきものだった事を。真の幸福の軌道に入る為には、不要だった現実を壊す事で、目に見えぬ大切なものに気が付く事ができたのです。
意識の中に溜まっていた負のエネルギーも、現実に起きた悲劇も、無駄なものは何もなく、全てに深い意味があったのです。

正位置と逆位置の読み方のポイント

タワーのカードも、出たらドキっとする、あまり出て欲しくないカードかもしれません。
デビル(悪魔)やデス(死神)が、どちらかといえば生命の内に影響する変化であるならば、タワーで壊れるものは、絵柄の通り、現実世界で目に見えて築いてきたものの象徴ですね。これまでの人生や考え方である場合もありますが、現実世界を生きている、人間の「意識」で理解できるものである事に変わりありません。

タワーは正位置でも逆位置でも、大きな違いはなく、自ら壊してしまうか、周りが壊すかだけの違いですね。自ら壊す場合でも、本人にとっては予期せぬ事には変わりなく、突然壊してしまった事により受けるショックは、変わらないと思います。
生命の観点で見た場合、自身の業が具現化したのか、他者との共業が具現化したかの違いであり、結局は自身の生命の中にある原因が生んだ事には変わりありません。

タワーの示す崩壊は、一時的な不幸を感じるかもしれませんが、本質的には、より良くなる為の試練でしかないと思います。人は痛い思いをするからわかる事もある。痛い思いをしないとわからない事だってあるからですね。
タワーの示す出来事は、不幸になる為に起こるのではなく、もっと大切なものを得る為に起きているのだとわかっているだけで、プラスに捉えていく事ができるはず!

リーディングですぐに答えは出ないかもしれませんが、新しく得ていくものは何なのか?そこに意識を合わせていくといいと思いますよ。

私の見解

タワーのカードは、占星術でいう天王星をイメージするとわかりやすいです。
天王星は、まさに雷が落ちたかのように、突然の変化がもたらされる事を示唆した星です。タワーの絵柄そのものですね。
さらに深く読めば、天王星の役割は、強制的に無意識への扉を開かせる事です。それまでは現実の「意識」の世界だけで生きていた人が、目に見えない無意識の世界の答えに近づいていくきっかけを起こす星とも言えますね。

人は誰でも、これまでの人生で築いたもの、考え方や価値観、お金や物などの財産を大切に生きてきたはず。しかし私達には、過去世からの縁により出会った生命のパートナー、ソウルメイトの存在、そして生命の使命など、輪廻を超えた大切なものがあります。それに気が付かないと、真に生まれた意味がわかりません。

私は以前に、タロットや占星術を続けていく事に悩んでいた時期がありました。
これら占いの一番の目的は、未来を予測する事ですね。例えば、天王星が来る時期はわかりますから、そこで何かしらのショックな出来事が突然起こる事は予測がたちます。様々な星を複合して読めば、どの分野で問題が起こるかも予測がたってきます。それでは、その出来事が起きないように対策をするべきかと。
これは、過去世からの業が、いつ具現化して現れるかわかっていたら、対策して避けられるかもしれないという事でもあります。
しかし、学べば学ぶほど、業は避けるべきものではなく、どう乗り越えていくかが大切だと思いました。

そうであるなら、未来など予測する意味はあるの?真剣に考えていた時期がありました。今でもはっきりとした答えは出ていません。

でもタワーが起こす悲劇は、決して悪い事ではないとわかります。一時はショックを受けるに違いありません。辛い思いもするでしょう。だからこそ、悲劇を避ける事に意識をまわすより、何を気づく為に起きるのかに意識を合わせていった方がいいのかもと、思うようになりました。

仏教に逆縁という言葉があります。道理や人の倫理に反するような言動で仏道を否定してしまい、業の報いを受ける=逆に縁する事で、仏道に入っていくという意味です。
この例のように、痛い思いをして初めてわかる、痛い思いをしないとわからない、という事も多々あるのではないかと思います。

ぜひ、タワーが崩れた先に来る、本当の幸せを感じとってください。