4種類のスートの本質的な意味

小アルカナ

小アルカナを読む目的

タロットリーディングでは、大アルカナだけで読む人もいるようです。
大アルカナは、一枚一枚がインパクトが強いカードばかりですが、大味な感じになってしまい、リーディングに強弱がつかなくなってしまいますね。
できたら、小アルカナも入れて、全部のカードで読むのがおすすめです。

スプレッドの中に、大アルカナが出てくれば、そこが強調されているとわかりますし、小アルカナがあることで、微妙なイメージまで掴むことができるようになるからです。

4種類のスートの本質的な意味

ワンド

【火】
生命エネルギー

カップ

【水】
感情
(無意識の領域)

ソード

【風】
思考
(意識の領域)

ペンタクルス

【土】
現実の価値

人間が生きる為に必要な要素

トランプにはクラブ♣️・ダイヤ♦️・ハート❤️・スペード♠️という4つのスートがあります。
これらは、クラブ=火・ダイヤ=地・ハート=水・スペード=風を表しているといいます。

そしてウェイト版タロットの小アルカナにも、4つのスートがあります。
スートには伝統的な意味が込められていますが、ここではかなりシンプルに解釈しています。
本来の意味から脱線はしていないと思いますが、シンプルすぎですかね?😅私なりに、本質を捉えて考えたものですが、どう感じて頂けましたか?

人間が生きる為には、必要な要素があり、その要素はどれが欠けても不十分で、どれが正しいか、どれが間違えているかというものではないと思います。
タロットも、基本は火・水・風・土という4つのエレメントを元に構成されています。このエレメントの持つ本質を、イメージで捉えてみました。

ワンド 生命エネルギー

人間が生きる為の原動力、生きる力の源が生命エネルギーです。
この生命エネルギーが高いと、情熱が高まり、夢や希望に向かっていく力となります。
逆に生命エネルギーが不足していると、やる気が出なかったり、マイナス思考に陥るので、物事が上手く進まなくなるかもしれませんね。

カップ 感情(無意識の領域)

感情は、自分では意識できていない無意識の領域から湧き出すものです。
感情の中には、過去世での経験や生命の傾向性が原因となっているものもあり、その現れ方は人によって傾向があるといわれています。
自分では原因に気が付いていない事もあり、理由のわからない恐れや不安、怒りなどの負の感情として現れる事も。このような場合でもカードにはしっかり現れるので、自分で知らない自分に気が付けるかもしれませんね。

ソード 思考(意識の領域)

思考は、自分の頭で考え「こうしよう」と思う意識のこと。無意識とは違って、より人間らしい領域なので、間違えもよく起こします。
ソードは比較的悪いパターンに陥っている時に出やすいですね。他者を攻撃していたり、自らを責めていたり、思考によって良くも悪くも動いてしまうのが人間なのだと思います。
実際に失敗をしたり、傷ついたり傷つけたりする形で現れる事もありますが、全てに意味がある事。なぜそうなるのか、という本質をタロットで探していく事で、プラスの方向に転じていきましょう。

ペンタクルス 現実の価値

ワンド・カップ・ソードは、基本的には目には見えない心の動きを示す事が多いですが、ペンタクルスは現実的に見える価値として現れます。
お金や物を満たしていくのも大切な事。人脈なども目に見える現実の宝です。
人間は心や精神の世界だけで生きているわけではないので、こうした目で見える価値も無くてはならない大切なものだと思います。
よくある傾向として、先に心に変化が起き、後になって現実の結果として現れる場合が多いように感じます。

何がテーマになっているか

タロットリーディングをしていると、出てくるスートが偏ることがよくありますね。こういう時は、今の自分にとって何が大きなテーマになっているかが、わかりやすく伝わってきます。
あるスートばかりが目立つ時期、あるスートが全然出てこない時期など、極端なケースも珍しくないように思います。
スプレッドを展開した時に、まずイメージとして飛び込んでくる情報の一つでしょう。

小アルカナ一枚一枚のカードの物語をお話ししていきますが、この4つの大きなテーマを捉えておいたら、個々のイメージもしやすくなると思います。