4つのスートに学ぶ、生命の現在地

小アルカナ

4つのスートに学ぶ、生命の現在地

今回はタロットの解釈というより、タロットの構成から、人の心の動きを考察してみたくなりました。😀

4つスートの本質的な意味として、ワンド(生命エネルギー)カップ(感情)ソード(思考)ペンタクルス(現実の価値)があると解釈しました。

私達は何か悩みや問題があれば、現状や未来に影響を与える「心の働き」が現れます。
例えば、悩みに対して感情が揺れ動いている時は「カップ」が、思考が働いている時は「ソード」として出てきます。

感情は、表に現れて自分で自覚している感情のみではないというのが、大きなポイントです。
例えば、誰かに対して怒りの感情が現れていたとしますね。心の中では相手を責める気持ちでいっぱいになっているかも。このような場合は、感情が思考に移行しているはずです。頭の中で、どう相手を責めようか考えているようなもの。まさに剣を持って戦う心で満々ですね。😅
ソードが出る時は、実際に誰かを責めていたり、ケンカ状態になっている場合もよくあります。
ソードが相手に向いているとは限らず、自分に向いているかも。頭の中で自分を責めて、自分を苦しめているような状態です。
ソードの状態は、良くも悪くも「思考」が働いている状態だと捉えればわかりやすいと思います。

感情には、自分で認識できていない、無意識の感情があるようです。
例えば、前の例の場合、他者に対して怒っている理由が、無意識の中の恐れや恐怖、過去世のトラウマだったりする場合も。こういう感情って自分では認識できていなかったりするようです。
よくあるパターンが、本当は好きなのに・・・だからこそ許せない!みたいなケースですね。
タロットは、自分で気が付かない無意識の心を教えてくれます。自分の本当の気持ちに気がつけたり、このままだと失敗してしまう・・・という事を、事前にわかったりするのですね。

次にワンドです。人は誰でも、行動を起こす前に「よしやろう!」という決意をします。しかし一度決意しても、生命エネルギーが無いとすぐ挫けます。💦 マイナスの感情に振り回されてしまったり、マイナス思考に陥ってしまったりするんですよね。これらをコントロールする根源的な力が、生命エネルギーなんだと思います。

悩みに直面して、自分自身を見つめ直し、内省を進めていく中で、少しずつ少しずつ内なるエネルギーが高まってくる。そんな時は、ワンドのカードが出やすいような気がします。

生命エネルギーが高まれば、プラスの感情が沸き起こります。
例えば、悩みから立ち直る時、「幸せになりたい」っていうような心は、感情ですね。言葉になる段階では思考が働いていますが、その前に、心の底から湧き出てくるような感情が絶対にあるはずです。

そして一歩おいて、後から生まれてくるのが、カップの示す「現実の価値」なのではと思うんです。
現実的に、嬉しい事として花開いたり、誰か周りの人が助けてくれたり、実際にお金が入ってきたりという形で、喜びが現れてくるのだと思います。

こうして考察してみると、スートの順番が、ワンド→カップ→ソード→ペンタクルスとなっている意味がわかるような気持ちになってきます。

私達の心の中にある生命エネルギーが輝く時、幸福を求める感情が心の底から湧きあがり、
目標とする未来に向かって、正しい道を自らの意志で選択し、行動を始めたその先に、
私が望む現実世界が現れるのだと思います。きっと・・・。