小アルカナ☆ワンド7 WANDS VII

ワンド

ワンド7 WANDS VII ★立場

人生の様々なシーンで、何かと戦っていたり、争っていることがなくても、
他者との関係によって、相対的に自分の「立場」がどうなのかが決まってくるシーンが多いです。

物語の渦中で、行動が活発な時は、状況を落ち着いて見られる余裕もなく、
立ち止まって考える時間もなく、ただただ必死に頑張り続けるしかない時ってありますね。
そういう時は、自分の立場さえ、わからなくなってしまうものです。

特に周囲を俯瞰して見ることができなくなっている時は、
大抵の場合、孤軍奮闘している時が多いです。
本人は必死です。周りから、状況からの攻撃に負けないように、とにかく頑張るしかできないのです。
頑張ることをやめてしまったら、敗北につながるかもしれないので・・。

人間関係においても、仕事においても、全く同じことがいえます。
ひたすら頑張っている時ほど、動きを止められない。
でも考える余裕すらないので、勝つためにというよりも、負けないために必死になるのですね。

もちろん状況を変えるための手段を考える余裕もない。
そんな時、自分の置かれている立場がわかるだけで、頑張り続けるか、その状況から離れるかの判断基準になるのではないでしょうか?

リーディングのポイント

ワンド7のは、まさに戦いの最中が描かれています。
味方は自分ひとり、まさに孤軍奮闘の状態。敵の数は圧倒的に多いです。

ここでひとつ目のポイントは、相手の敵の姿は描かれていないということ。あくまでも自分が主体のメッセージですね。
必死に頑張ってはいるのだけど、心に余裕がなく、状況判断ができなくなっているのでしょう。

このカードの最大のポイントは、「立場」という通り、立っている場所です。
正位置の場合、相手より高い場所にいるので、「有利な立場」であることがわかります。
そうであるならば、このまま頑張り続けるのもありかもしれません。

逆位置は、相手の立場が上になるので、自分からしたら「不利な立場」になります。
もちろん、何をどうすれば良いか見失っているというか、考える余裕すら無くしているので、
思いっきり、今の状況から離れてみるしかないかもしれません。

正位置であろうが、逆位置であろうが、相手の数には変わりありませんね。
これは、目に見える状況が不利に見えたとしても、本当の立場は、そう簡単にはわからないということです。現実的に目には見えない状況など、いくらでもあるはずですから。

だから「立場」がわかるだけで、進むべき方向性を間違えずに決められるということですね。