小アルカナ☆ワンド8 WANDS VIII

ワンド

ワンド8 WANDS VIII ★急変

目に見える現実の世界は、なんとなくできるものではなく、必ず「原因」があります。
そして現実という「結果」をつくっているのは、人の心です。

今の私は、過去の私の結果。過去に何を想い、どんな行動をしてきたかで決まります。
だけど、人間はひとりではありませんね。
たくさんの人がいて、たくさんの人の想いが、複雑に絡み合って、ひとつの現実を生み出しているはず。
これが、人と人の「縁」の力だと思います。

生命の世界では、世界が変わるのは一瞬だといわれますが、
私たちの生きている、この三次元の時間軸のある世界においては、
蒔いた種から芽が出て、そして花が咲き、「実」という結果がなるまでに時間がかかります。

現実の世界が大きく変わる時は、突然訪れます。
その時は、もはや自分の手は離れて、あたかも運命の風が激しく吹いているかのように、
とても早いスピードで、物語は展開していくのでしょうね。

この突然の変化が、どのような方向に進むかは、過去の結果でしかありません。

リーディングのポイント

ワンド8は、突然の変化、事態が急速に変わっていくことを示唆しています。

このカードには人物が描かれていません。これは物語の展開が、自分の手を離れたことを意味していますね。
アレクサンダーの遠征は、もはやひとりの意志で進んでいるわけではありません。大勢の仲間たち、周りの国々の支援、故郷の人たちの想い、そして征服される側の恐れや恨みなどの思いまで・・・
もはや当時の「世界中」と呼んでもよい人々の想いが複雑に影響しあって、現実を形つくっていたはずですね。

これは私たちの日常でも変わりありません。
人間はひとりで生きているわけではないので、様々な人の心が絡み合い、ひとつの現実の結果を生むからです。

状況が大きく変わる時は、まるで突然の風が吹くようなスピードで変わっているかのように映るでしょう。
ワンド8の正位置が出た場合は、まさに今までの努力が身を結ぶかのように、状況が好転していくことを示唆しています。
逆位置は、トラブルが起きながら変わっていくとも読めます。

そもそも風向きなどは、常に変わり続けるもの。
もし自分の望まない方向に動いていたならば、自分の何が足りなかったかを考えて、今の自分を変えていけばいいのです。
生命の世界では、未来を変えるのは「今」という一瞬の心で決まるので・・・。