小アルカナ☆ワンド9 WANDS IX

ワンド

ワンド9 WANDS IX ★忍耐

人生は順風満帆ばかりではありません。
心が定まらない時、心が傷ついている時もありますし、
やる気には満ちていても、身体が傷つき動きたくても動けない時もありますね。

動きたくても動けない時は、何かをしていないと心が落ち着かないかもしれません。

しかし全ての出来事には、必ず意味があります。
今、しなければならないこと、今、学ばなくてはならないことが必ずあるはずですね。

特に何かに挑戦しており、物語がクライマックスに近づくにつれ、
まるで作用と反作用のように、目的を達成させまいとする動きも生まれてくるはずです。
それは、自分の状況かもしれません。具体的な方法論における準備不足かもしれません。
自分の想いに、仲間たちの心がついてきていないという状況が隠れているのかもしれません。

いずれにせよ、先に進みたい心とは裏腹に、
ラストスパートをかけるために準備をしっかりと整える時も必要。

忍耐とは、自分に打ち勝つこと。まずは自分の心に負けないことです。

リーディングのポイント

ワンド9は、カードの絵柄が示しているとおり、明らかに逆境の中で、傷ついています。
しかし心は折れていません。むしろ今の自分にできることを必死にこなしているイメージです。

この絵柄は、傷つき戦えない身体になりながらも、門番をしている姿が描かれています。
それでも目は鋭く、しっかりとワンドを握っているところから、心は負けていない様子が伝わってきます。

しかし一番のメッセージは、戦える状態、状況ではないのだと感じますね。
つまり戦える準備が整っていないということを意味していると思います。

カード本来の物語では、アレクサンダー自身が肉体的に傷ついているわけではないみたいです。
遠征をやめようという仲間たちの動きがあったみたいですね。
いずれにしても、最後の勝利に進むためには準備不足だったことを意味しています。

ワンド9が出た場合、自分が傷つくのではとイメージしてしまいそうですが、
今の状況では、何か準備不足のものがあると捉えると良いですね。
先に進みたい気持ちを、忍耐の心で抑え、今やるべきことに目を向けるというメッセージです。

逆位置の場合は、今の準備不足の状態で進んだら失敗しますよという、強めのメッセージとして捉えてもいいですが、どちらにせよ進む時ではないので、今は何をすべきなのかを考えてみましょうね。