小アルカナ☆ワンド10 WANDS X

ワンド

ワンド10 WANDS X ★重荷

人は誰でも、自分のキャパを超えて頑張り過ぎてしまうことがありますね。
いくつかのことを同時に抱えてしまったり、
自分にはできそうもない大きな課題に挑戦していたり、
他者に頼らず、自分ひとりで頑張ろうとしてしまったり・・・

こんな重荷を背負いながらも、なんとしてでも達成しようと、頑張り続けることができるのは、
生命のエネルギーに満ち溢れているから。

抱えている重荷は、目に見える仕事量だけとは限りません。
精神的な重圧、いわゆるプレッシャーを抱えて、頑張っている時もありますね。

このような時は、先がどうなっているかなど、見ている余裕がありません。
もっといい方法がないか、誰かの助けを借りられないかなど、考えている余裕もありません。
とにかく意地と根性で、前に突き進むしかできなくなってはいるのです。

この抱えきれない重荷を抱えたまま、最後の勝利を得られるかは、誰にもわかりません。
もちろん本人にもわからず、ただ力尽きるまで頑張るしかないと感じているに違いありませんね。

リーディングのポイント

ワンドは、人の「意志」の力を示しています。
自分で決めたことを何がなんでもやり遂げるんだという強い「想い」です。
でも、その道が正しいかどうか、その道を達成できるかどうかは、わからないのです。

途中でいくつもの「感情」を押し殺してきたに違いありません。ゆっくり「思考」する余裕もなかったかもしれません。そして現実的な「価値」が正しいものだったかもわかりません。
アレクサンダー大王の大遠征は、東西をつなぐ大きな貢献を残し、英雄視されたかもしれません。でも実際は、武力による征服であったことには違いなく、多くの不幸を生み出したことも事実です。

ワンド10は、「意志」の力だけでは限界があることを、示しているようなカードですね。

一般的のリーディングにおいては、重荷を抱えながら頑張り過ぎていることの象徴ですが、
頑張ることが悪い結果を生むとは限りません。
自分の状況を、客観的に知った上で、その後どうするかは自分次第だと思います。
具体的には、そのまま頑張り通すのか、何か別の方法を探すかなどを自分で決めていけばいいということですね。

逆位置は、抱えていた重荷を手放すことを意味しています。
これは「手放すことになる」と読むのではなく、少しでも抱えている事案やプレッシャーを手放した方が、上手くいく可能性が高まるというメッセージとして受け取り、やはり最後は自分でどうするかを決めていきましょう。