カップ4 CUPSⅣ ★不満
人が不幸を感じるのは、およそ自分の心が不幸をつくり出しています。
もしかしたら、現状はさほど悪くないのかもしれません。
それでも自分が不満を感じている以上、幸福感は味わえないどころか、不幸さえ感じてしまいます。
人の価値観や、心のあり方は、人によって様々ですね。
仮に同じ境遇で、同じようなものを手にしていても、
十分な幸福を感じることもあるし、そうでない場合もあると思います。
これは、さほど珍しいケースではなく、日々の生活の中で当たり前に起こっていること。
他者から見たら、十分すぎるほどのものを得ているのにも関わらず、
本人は満足していないケースはよくあること。
どうしても手に入れたい理想があるのでしょうか?
それとも自分自身を見失っているのでしょうか?
不幸をつくり出してしまうのは、多くの場合、自分の心です。
逆にいえば、感謝の心を持つことで、どんな環境であっても、幸せを感じることもできるはずですね。
リーディングのポイント
カップの4の人は、目の前に手にしているものがあるのに、
そして新たに差し出されたものまで出てきているのに、
受け取ろうとせず、明らかに「不満」の表情を見せています。
通常、不満を感じる大きな理由は二つ。
本当に欲しいものが手に入らないから、目の前にあるものでは満足できない状態。
そして、何が欲しいのか、わからなくなっている状態。本当は大切なものを手にしている可能性すらありますね。
カップ4の場合は、腕を組み、足を組み、全く動こうとしていません。不貞腐れているように見えますね。
ここからわかるのが、不満の理由は、自分の欲しいものがわからな苦なっているのです。
自分の手にしたいものが明確ならば、行動に移っているはずですから。
もちろん、状況が悪いかどうかは別の話です。問題は自分の心にあるということ。
逆位置の場合は、空中に差し出されたカップに焦点が当たり、
満足のいくものを手にできる「可能性」だけは示唆されています。
ただし、それを手にできるかどうかは、やはり自分次第と読んだ方がいいですね。
幸福は与えられるものではなく、自ら掴みにいくものなので。