小アルカナ☆カップ5 CUPS V

カップ

カップ5 CUPS V ★失意失望

人生は、なかなか思い通りにはいきませんね。
特に、必要以上に期待してしまった時は、実際の現実に失望してしまうこともあるかと思います。

失意とは、思い通りにいかず、その先の目的を見失ってしまうこと。
失望とは、期待が外れて、その先に希望を描けなくなること。

共通していえることは、自分が心に描いていたビジョンと、現実の落差を感じてしまっているのです。

または、本当は大切なものを手にしていたのに、その大切さを十分に気がついていなく、
何かを失った時に、初めて気がついたような時も、同じ気持ちを味わうかもしれません。

人の心とは難しいものですね。自分で自分の悩みを大きくしてしまうのですから。
でも、このようなケースは、決して少なくなく、これが人間なのかもしれません。

ひとつ言えることは、目に見えている現実だけが全てではないということ。
心の中からは希望の灯は消さないこと。なぜなら、未来は、いくらでも切り拓いていけるのですから。

リーディングのポイント

カップ5の象徴は、絵柄のイメージ通り、失意や失望です。
立っている人からも無念さが伝わってきますが、大きな面積を占める灰色の空からも、その心が伝わってきますね。

思い出の地に訪ねたら、廃墟となっていて、探していた人もいなかったという物語があるそうです。
訪れた地は故郷であり、親族や血縁の不幸や遺産などに関係することも連想できますね。

いずれにしても、何かは手に入る。しかし失っているものもある。それに対し、大きく失意失望していることがポイントです。

ここでカップが重要な意味を示します。
正位置の場合、立っているカップが2つ。倒れているカップが3つなので、失っているものの方が大きく、強い失望が感じ取れます。
逆位置の場合は、意味が逆転し、失望していることには変わりないのですが、自分で思っている以上に、状況的には悪くないですよ、という良い意味になりますね。

人生は良いことばかりではありません。逆に、悪いことばかりでもありません。
特に、目に見える現実だけが全てではないので、この時点では見えていない「手にしたもの」とは、未来の希望や、心の成長といった、目には見えないものなのかもしれませんね。