小アルカナ☆カップ6 CUPS VI

カップ

カップ6 CUPS VI ★郷愁

小さな子供は、色々な知識もなければ、思考できちんとした答えを出すこともできません。
なぜなら自我が確立していないから。自分自身という絶対的な基準をまだ持っていないから。

だから小さな子供は、感情で自己表現をします。
子供の持つ「好き」「嫌い」または「楽しい」「楽しくない」という基準は、心から素直に現れるもの。
自分自身の内にあるもの、さらに言えば、宇宙生命そのものからの「答え」なのかもしれませんね。

だから、小さな子供時代の「感情」は何よりも大切なのです。
なぜなら、宇宙生命からの声を聞くのは、内なる子供心、インナーチャイルドの働きだからです。

子供時代に、家庭環境などが原因で、素直に感情を現せなくなっていた人は、大人になっても子供心が傷ついています。これは、自分の本当の心を知る働きが、壊れてしまっていることを意味します。
子供の時に傷ついた人、過去世から傷ついている人、こう考えると、子供心に傷を持つ人は、決して少なくないはずです。

だからこそ、人生のあらゆるシーンで、子供心を思い出します。
何か不思議なノスタルジーを感じることは、自分の心を修復するために必要なのかもしれませんね。

リーディングのポイント

大人になっても、過去を振り返り、思い出に浸ることは決して悪いことではないと思います。
この現実世界は、過去・現在・未来という時間軸があるため、未来を生きるためには、過去も大切なのだと思います。

今の私は、過去の結果です。今の私があるのは、過去に原因があるからです。
だから未来を生きるためには、時には過去を振り返る必要があります。
もちろん過去に失敗した体験もあるはずですが、忘れてしまった大切なものもあるはずだからです。その大切なものを思考ではなく、感覚で感じるのが「郷愁」なのかもしれません。

カップ6は「郷愁」を意味しますが、心が安らぎ、何か大切なものを思い出している気がします。
カップの中に入った花が、忘れている何かなのかもしれませんね。

正位置は、心が過去に向いています。これは決して悪いことではなく、とても大切なことだと思います。
過去にばかり囚われ過ぎて、未来を見れなくなってしまうのが悪いだけではないでしょうか?

逆位置は、心が過去から未来に向き始めています。これも、過去を振り返り、大切なものを思い出せたからこそ、新たな未来を描けるようになったと捉えられますね。

カップ6は、小さな子供が描かれている数少ないカードでもあるので、単純に「子供」というキーワードで、何か感じることがないかもイメージしてみてくださいね。