カップ7 CUPS VII ★迷い
人の心には、様々な欲望の風が吹き荒れ、人の心を動揺させます。
時には、誰もが求める利益や楽しみ、周囲からの評価。
これらは一時的な喜びや満足をもたらしますが、長く続くものではありません。むしろ自己の成長を阻害するものになりかねません。
また時には、望ましくなく、できれば避けたいもの。苦しみや悪評価なども、欲が原因で膨らむ場合がありますね。
さらには「悪魔のささやき」と表現されるように、負のエネルギーを強く持つような邪な欲もあるかもです。
人は目先の欲に囚われてしまったら、真実が見えなくなってしまいます。
現実だけを見ている時は、かえって夢の中の、幻想の世界に生きているかのようになってしまうのかもしれませんね。
このように心が迷いの状態に陥った時は、未来もまた見えなくなるようです。
まさに幻のような、偽ものの幸せを夢見てしまっているかのように・・・。
リーディングのポイント
カップ７は、手前の人物はシルエットになっています。カップから現れている幻想の欲望に焦点が当たっていることを示していますね。
カップの中からは、誰もが欲しがるような様々な欲が現れています。
そのどれを手にするか・・・、または全てを手にしたかのような未来を夢見ているかもしれません。
もちろん、これらは幻であり、これらを手にしたところで、本当の幸せなど手にすることはできないのでしょう。
シルエットの人物は、自分自身を見失い、闇に染まったかのようにも見えますね。
7つのカップの中に、ひとつだけ輝いているものがあります。ベールを被ったこの中身は何なのでしょうか？
逆位置で出た時は、このベールが被っているカップに焦点が当たっています。
欲にまみれた迷いから目覚め、本当に大切なもの、大切な目的を思い出すかのように・・・。
このように、カップ７の逆は、良い意味となるカードです。
