カップ8 CUPS VIII ★心の変化
人は人生のどこかで、自分の追い求めているものが大きく変わる時が来ると思います。
それは、周りの状況に流されて変わるのではなく、自ら変わっていくのでしょうね。
自分の思想・価値観や、生き方に関する考え方が変わったとは限りません。
周囲の環境も含めて、これらの変化が、気持ちを後押しすることはあるかもしれませんが、
根本的には、自らの心が変わったのです。
心から湧いてくる感情が、今までの道では、本当に欲しいものが得られないと訴えかけてくるように・・・
これまでの自分は、目に見える現実の豊さだけを追い求め、
たくさんの幸せの形を手に入れることはできました。
しかし、手に入れたものが、全て「見せかけ」だけの中身のないものに思い始め、
本当の幸せを、心の底から満足できるものを手にするために、新たな自分探しの旅に出るのです。
もはや過去に手にした「形」には関心がなくなり、
ただ「心の充足」を求めて、心の財を手に入れるために、新しい道を歩み始めるのです。
リーディングのポイント
カップの8は、既に手にしていたものに関心がなくなり、新しい心の充足を求めていくことを表しています。
これは、周りの影響により、何かが無くなってしまうということではなく、あくまでも自分の関心が無くなることで、自ら手放してしまうことを意味します。
ただし、不要になったものが、自分にとって大切なものではないという点もポイントです。
例えば、見栄などの欲で手にしたもの、見せかけだけの偽りのもの、
このように現実世界の虚像に気がついて、心が満足できなくなってしまったのですね。
ただし、何を求めているかは、まだ明確になっていません。気持ちの変化で動いているだけなので、思考で考えが定まっていたり、強い意志の力で進んでいる姿とは感じられませんね。
夜空の月は、内面や感情の象徴なので、心にスポットが当たっていることの象徴。迷いが晴れた状態でもありません。持っている杖が、未来への意志の足りなさ、生命エネルギーが充実していないことを表しているようです。
正位置は、人物にスポットが当たっているので「関心がなくなった」ことが強調されていますが、
逆位置は、カップにスポットが当たるので、求めている心の充足が見つかることを示唆していますね。もちろん今の段階ではありませんが。