カップ10 CUPS X ★ 幸せの共感
幸福はひとりで感じるものではなく、他者と共に感じるもの。
ひとりだけ感じる幸せでは不十分で、大切な人たちと分かち合えるから、真の喜びを味わうことができるはず。
この他者の最小単位が、家族なのかもしれません。
便利な街も、豪華な家も、何もいらない。のどかで平和な自然の中に、自分たちだけの家があり、
そして大切な家族がいるだけで、それは最高に心が満たされる場所なのでしょうね。
こうした幸せを手にした人は、ひとつの大きな夢を叶えたようなもの。
大自然が、そして大宇宙をもが、祝福してくれているかのようですね。
これは人間として生まれてきた、大きなゴールなのかもしれません。
しかし、穏やかな平和は、ずっと長くは続かないことを誰もが知っています。
そしてこの平和を、より多くの人に伝えるためには・・
ここから先の道のりは、個人の感情だけでは進めないのかもしれません。
「宇宙生命の私」という真実を思い出し、「私」に与えられた使命を自覚し、
より大きな理想を描き、強い信念・思想を持ち、物語はまだまだ未来へと続いていくのです。
リーディングのポイント
カップ10は、非の打ちどころもないほど、幸福の象徴のようなカードです。
空に浮かぶ10個のカップ、そして晴れやかな虹が、最高の祝福を送ってくれているようですね。
まさに全身で幸せを表現している姿・・・
そして家族全員にスポットが当たっていて、自分ひとりが主役でないところに「共感」が感じ取れますね。
この家族は、賑やかな街に住むわけでもなく、豪華な家に住むわけでもなく、
いかにも、のんびりした田舎の、小さな家に住んでいるイメージで描かれていますね。
世俗的な欲を全て捨ててきて、手に入れた大切なもの、という印象が強く伝わってきます。
これだけ良い意味のカードなので、逆位置に出ても、基本は変わらず読みます。
ただし、普通に考えればわかることですが、社会でバリバリ働こうとするような場合、大切な家族が障害になってしまうこともよくあると思います。
時に逆位置は、幸せすぎるが故に、足を引っ張ることもあるというような意味あいで出ることもありますよ。
リーディングでは、ほぼ読みませんが、もちろんこれがゴールではありません。
個の人間としてのひとつのゴールの先に、宇宙生命としての、もっと大きな使命があることも忘れずに。