小アルカナ☆ソード2 SWORDS Ⅱ

ソード

ソード2 SWORDS Ⅱ ★動きたくない

人間は思考します。単純に感情や想いだけでは動かず、頭で考えることで「今はこうした方がいい」と判断しますね。
だから動きも複雑になるのだと思います。駆け引きなども生まれますから。

いつでもがむしゃらに、前に進めばいいだけではありません。時には意図的に、動きを止めたり、もしくは「動きたくない」と考えることもあるでしょう。

自分の周りの状況が、「均衡状態」にある時ほど、慎重にものごとを進める必要が出てきます。
今の状態は、良くも悪くもない。そういう時ほど、間違えて動いたら失敗してしまうので、勝算も無しに行動するよりは、今の状況を保つことで、来るべき時を待とう・・そんな思考が生まれることは、よくあると思います。

人間の思考は、心から湧いてくる感情や想いを、理論や理屈で抑えることができます。そうした方が良いケースは必ずあります。

頭を冷静に思考をすることで、目に見える現実の状況だけではなく、目に見えない周りの状況までも想定し、動き出す時をじっと待っているのでしょう。

リーディングのポイント

ソードは思考です。今は何を考えているのでしょうか?

ソード2の女性は、とても静かで落ち着いている印象です。背景の海さえも穏やかに見えますね。
胸の前でクロスした手は、状況が均衡状態であること、つまりバランスが取れていることを示しています。
椅子に座った様子から、今はまだ行動に移したくない、つまり「動きたくない」という考えが伝わってきます。

この女性の目隠しが読みづらいところですが、目に見える状況だけで判断せず、目に見えない状況までをも冷静に見ていることの象徴と捉えれば、わかりやすくなりますね。

ここからイメージするに、この女性が置かれている今の状態は、決していい状態ではないということ。それでも客観的に判断した時、悪いわけでもないと・・・いわゆる均衡状態ということですね。
今は、このままが一番いいと判断しているのです。だから「動きたくない」のでしょうね。

夜空の月は、何かが動き出すことを予感しています。あくまで一時的に、時を待っているだけなのです。
冷静に考え、心のエネルギーも蓄え、体調も整えつつ、今は動かない方がいいと判断しているだけです。

逆位置が出た時は、均衡状態が崩れ、動き出した方がいいことを示唆していると読むといいですね。