ソード4 SWORDS Ⅳ ★思考停止
人間は常に考える生き物ですね。
特に現実的な問題や課題がある時は、ずっと何かを考えています。
現実的に変化がなくても、頭で考えていることに反応し、感情も変わり続けます。
時には、ある考えに固執するあまり、まるで沼から抜け出せなくなるような思いをすることもあるでしょう。
思考は、感情が入ることで、冷静な判断ができなくなっていきます。
考えれば考えるほど、考えがまとまらなくなり、悪い方向に悪い方向にと考えるようになることもよくありますね。
こういう時は、思い切り休み、思考を停止させるのが一番です。
感情を落ち着かせ、傷ついた心を休ませることで、身体の疲れも、精神の疲れも癒やされます。
いわば強制的に思考を停止させることで、正常な思考ができる自分自身を取り戻そうとしているのですね。
このように、敢えて半ば強制的に、思考を停止させることで、エネルギーを蓄える期間も必要です。
思考停止は、周りの環境で、自然に停止することは、余程の状態にならない限り、ないかと思います。
「今はゆっくりと休もう」「問題から距離を置こう」と思考することで、思考を止めることができるのですね。
これは長い目で見たら、決して悪いことではありません。
リーディングのポイント
ソード4のカードは、教会で寝ている人が描かれているとおり、明らかに傷つき、休んでいる姿です。
では何に傷ついているかがポイントです。
例えば、病気や怪我などで、肉体が傷つく時には、このカードは出ないような気がします。
精神的に傷ついている時に出るかもしれませんが、このカードの人物からは、苦しんでいる様子は見えず、むしろ暖かく守られているような印象を受けます。
このことからも、特別、悪い意味で出てくるカードではないことがわかりますね。
ソード3は、自分の思考で自分を傷つけていくことが強調されていました。
心が傷つく、最大の原因が、自分の思考であることが象徴されていたのです。
ソード4では、四番目の剣、つまり「思考」を横に置くことにより、自分を責めることをやめたのです。
もちろん思考を止めるということは、結果として何も行動しないことにも通じますね。
今はとにかく考えることをやめ、ゆっくりと「休む」と決めたのでしょう。
金色に染まる人物が、エネルギーを蓄えていることを表しているようにも見えますね。
正位置は思考を止め、行動もストップしており、起き上がる様子は全く見えません。
逆位置も、まだまだ休んでいる状態なので、基本的には変わりありませんが、まもなく休息から目覚めることを示唆されていると捉えるといいですね。