小アルカナ☆ペンタクルス2 PENTACLES Ⅱ

ペンタクルス

ペンタクルス2 PENTACLES Ⅱ ★変化の連続

この現実世界は、変化の連続です。常に一定の状態などはあり得ず、状況は変わり続けていきます。

私たちの現実世界は、人間の意思の力によって生まれているといわれます。
私たちの心自体が、宇宙生命そのものが、変化し続けるものなので、現実も変わり続けて当然ですね。

宇宙生命を広大な海に例えた場合、人間の生命は「波」のようなもの。
波は海そのものですね。海の「働き」についた名前でしかありません。

それでは、人間の心から生まれる現実世界も、やはり波のように、上がったり下がったり、常に動き続けながら、未来へと向かって進んでいくのだと思います。

例え、楽しい現実があったとしても、長く続くわけではありません。すぐに嫌なことが起きるかもしれません。
でも嫌なことがあっても、それも長くは続かないのです。すぐに嬉しいことがやってきます。

このように、上がったり下がったり、良くなったり悪くなったりするのが、ノーマルモード。つまり、これこそが日常という現実の、ありのままの形なのかもしれませんね。

リーディングのポイント

ピエロがボールをジャグリングしながら、人々を楽しませています。
左右のボールが上がったり、下がったり・・・まさに現実は、嬉しいことと嫌なことが交互に繰り返されるのを表しているように感じますね。
背景の波も、高い波と低い波が描かれており、私たちの日常をうまく表現しています。

ここでピエロというのもポイント。単に周りの環境が浮き沈みしているだけではなく、
この人は、本当は心が沈んでいるのに、人々を楽しませるために、明るい自分を演じているのかもしれませんね。

長い人生の中には、大きく成長していく上り坂の時もあれば、崩れ落ちるように転落していく時期もあります。
普段の日常はそこまでではないものの、上がったり下がったりの「変化」は当たり前のように起こるということ。

だから状況がいいからと油断して、努力を忘れてもいけませんし、悪い状況でも、それほど悲観することはないのです。
ペンタクルスの2は、そんな当たり前な日常であることを、教えてくれているのかもしれませんね。

だから正位置であっても、逆位置であっても、さほど変わりがありません。
正位置は、一時的な良い状況を示し、逆位置は、悪い状況から回復することを示していると読む場合もありますが、またすぐに、上がったり下がったりと変わってしまうからです。