小アルカナ☆ペンタクルス4 PENTACLES Ⅳ

ペンタクルス

ペンタクルス4 PENTACLES Ⅳ ★守りたいもの

人には誰でも、何よりも大切にしているものがあります。
もしそれを手にしていたならば、絶対に失いたくはない、何があっても守るんだという強い気持ちがあって当然ですね。

ただし、この大切なものは、人によって違うので、他人にはわからないものです。

大切なものとは、個人の欲から出ている、本来はそれほど意味のないものの場合もあるでしょう。
しかし中には、過去世からの自分の使命のように、自分の生きている価値そのもの、自分の命よりも大切なものもあるはず。これは自分の心にしかわからないはず。

大切にしているものは人によって違うので、他者から見た場合は、手放すべき不要なものとして映る場合もあります。
それゆえ、何かに「執着している」という、悪い言葉の意味として評価される場合がありますね。

元々、執着とは、煩悩に囚われた心のこと。捨てるべき心の働きというような意味合いがあります。
しかし人間として生まれた以上、煩悩は全て捨てて良いものではなく、自分自身の境涯を高めることで、より価値があるものに「高めていく」ものであると思います。

リーディングのポイント

ペンタクルス4は、ウェイト版タロットの本来の思想観から読んだ場合は、手放すべき「執着」として描かれているがゆえ、リーディングにおいても、何かに執着しているから手放した方がいいですよ、と捉えるケースが多いと思います。

しかし、生命の本質を探究していくと、守るべきものの価値観は、人の使命によって違うことがわかるため、あえて「執着」という悪いニュアンスの言葉は使いたくありません。捨てるかどうかも自分で判断するものであり、他人が決めるものでもないと思います。

だから、あえて「守りたい大切なもの」を手にしていると捉えたいです。
それがお金や物のことの場合もありますし、自分自身の価値観の場合もあります。

正位置は、守りたいものを、しっかりと守っている姿と捉えられます。

逆位置は、守りたいものがあるがゆえ、目の前の課題においては、それが障害になっていることを暗示していると読めます。
ただし、結局は「何が一番大切なのか?」というテーマにつきます。
手にしている大切なものと、目の前の課題、どちらが大切なのですか?という話になるので、この答えを出せるのは、自分でしかありません。
だから自分の現在地を知ることにより、進むべき道は自分で決めれば良いだけですよね。