小アルカナ☆ペンタクルス6 PENTACLES VI

ペンタクルス

ペンタクルス6 PENTACLES VI ★均衡

現実社会において、均衡が取れた状態というのは、当たり前のようで、実は難しいのかもしれません。
自分の中の様々な要素が、バランスよく整うことで、周りの環境も、人間関係などの均衡も取れていくからです。
簡単なようで、簡単でないことは容易く理解できますね。

特に人間関係においては、求めるものと与えるもの、需要と供給、利害関係などが一致するからこそ、バランスが取れます。

こうした均衡状態は、共に現実に目が向いている時に成り立つ関係性です。
これが、精神性にまで目を向けてしまったら、一層と難しいものになってしまうからです。
なぜなら社会的なバランスは、上下関係や、主従関係、与える者、与えられない者というように、立場に明確な違いが生じるからです。
心の世界での調和を求めるのであれば、社会的な利害関係などは、すべて外さないと成り立ちませんね。

もちろん心のバランスが整っている時は、エネルギーのバランスも整っており、健康面でも安定しているでしょうね。

リーディングのポイント

ペンタクルス6は、商人と思われる人物が、他者に物を与えている、もしくは労働の対価を払っている絵柄ですね。
手に持った天秤が、バランスが取れ、均衡が保たれていることを意味しています。

仕事で成功を収めた人が、慈善活動をするような意味でも取れますが、実際のリーディングではあまり使わないかもしれませんね。

非常に安定したカードですが、ポイントは、現実面での均衡であり、精神性においてのバランスを表すものではないという点です。
もちろん現実面であれば、仕事・人間関係・経済面・健康面など、どのシーンでも当てはまるでしょう。

「成功」を示すカードとの見方もありますが、やはり現実面での一時の成功に過ぎず、人生の勝利を示すような大成功とは意味が違うと読むといいでしょう。

逆位置の場合は、均衡が取れていた状態に比べ、少しバランスを崩しているようなイメージで受け取ると良いでしょう。それでも致命的なものではなく、何かが少し足りない程度なので、具体的な原因さえ思いあたれば、すぐに均衡状態にできるはずですね。