小アルカナ☆ペンタクルス7 PENTACLES VII

ペンタクルス

ペンタクルス7 PENTACLES VII ★不満足

多くの人は、長い時間をかけて、コツコツと努力を重ね、そこそこの富を築いていきます。
絶え間ない努力の積み重ねは、必ずいつか実が実のりますね。

それでも、この「そこそこの富」に満足ができるかどうかは別のこと。
自分の目指している理想はどこにあるのか・・・
本当に叶えたかった夢を、どこかで忘れてしまったのではないか・・・

そもそも、私が生まれてきた目的って何だったのだろう・・・

現実的に生活をしていくには、十分なものを手にしていても、
人間には、生まれてきた使命があるはずです。
ただし、ほとんどの人が、その使命が何かすらに気がつかず、一生を終えていくのだと思います。

それでも生命は、使命の道にすら入れていない自分に気がついているため、
その心が「不満足」という形で現れてくるのではないでしょうか。

とても大切なことに気がついていないのでしょうね。
夢を持ち、決意をして、行動を起こしていかないと、本当に欲しいものは手に入るはずもないことを・・・。

リーディングのポイント

ペンタクルス7は、地道な労働を積み重ねてきた人物が、不満を露わにしています。
たくさんの実がなっていることから、それなりのものは手にしていることがわかりますね。それでも満足できないのです。

ただ、この人の表情を見ていると、何に満足していないかも、わかっていないような気がしますね。
もはや自分が何をすれば満足できるかすらわからないので、行動に移すことすらできません。

このようなパターンは決して珍しくなく、多くの人が人生の終盤を前にして、感じることかもしれませんね。
現実を精一杯生きてきても、精神性の探求を疎かにしていたら、このようになってしまう気もします。
結局、自分自身というものを、完全に見失っている姿です。

逆位置の捉え方に注意が必要です。
このような不満を感じる状況から抜け出していくと、良い方向で捉える場合もあるようですが、
何も動いていないのですから、いきなり好転していくわけがないと思います。
むしろ、不満が大きい状況が強調されてしまうと捉えた方がしっくりきます。

何も手にしていない時の不満は、少しでも手にしていこうと努力に移るのも容易いでしょう。
他者と相対的に比較した時、人より多くのものを手にしている場合の方が、もっと欲が膨らんでおり、不満足の気持ちも強そうですね。これが逆位置が出た時の特徴だと思います。