星座★生きるための人生の目印
夜空に輝く数えきれないほどたくさんの星々・・・
天空いっぱいに流れる広大な天の川・・・
ずっと昔の人たちは、夜空の星々と共に生きてきたんだ。
今の日本では、星がよく見えるところがなくなってしまったけど、お父さん・お母さんが子供の頃でも、夜空にたくさんの星が見えたんだ。
はるか昔の人たちは、今みたいな家もなく、まさに大自然の中で生きてきた時代もあったんだ。
もちろん電気もないから本も読めず、テレビやインターネットなんてなかった。
夜にできることといえば、家族とお話しするか、夜空の星と対話をするくらい・・・そんな時代が長く続いていたんだよ。
どこかに行くのにも地図も何もないから、星をたよりに進むしかなかった。
時には愛する人のもとに行くために、時には家族の生活のために・・・
昔の人にとっては、夜空の星々はまさに人生の「地図」そのものだったんだ。
星々と対話しながら、未来を心に描き、生きていることを実感し・・・
夜空の星々は、まさに生きている「希望」そのものだったんだ。
そんな昔の人たちは、誰が始めたということもなく、自然に星に名前を付けたんだと思う。
星と星をイメージでつないで、動物や人間が考えた神様・・・。誰もが知っているものの形を見つけて、そこに名前を付けたんだ。
それが星座。星座は人が生きるために生んだ「人生の目印」だったんだ。
もちろん、世界中いろいろな地域で、いろいろな名前の星座が生まれたはず。
今、私たちが知っている星座が生まれたのは、今から約5000年ほど前のこと・・・。
メソポタミア地方(今のイラク付近)で、羊飼いたちが、羊の世話をしながら、夜空の星々に名前をつけたと言われているよ。動物の名前や、英雄の名前を星たちにつけたんだ。
そしてギリシャに伝わって、ギリシャ神話の神々たちの物語をもとに、新たな星座が生まれることに・・・。
ギリシャ神話は星の意味を知り、人間の生き方を考える上で学ぶべきことがたくさんあるので、少しずつ教えていくね。
今からちょうど1000年ほど前に、星座の数を88個とし、それが今でも使われているんだ。
これってすごいことだと思う。世界中にたくさんの国があって、言葉も文化も全然ちがうのに、星座は世界共通なんだよ。
「星よみ」のことを正しくは「占星術」っていうんだけど、占星術も世界どこでも通じるんだ。
君たちが学ぼうとしているのは、まさに「世界共通の言葉」「世界共通の心の学問」なんだよ!