なぜ過去世を読んだ方がいいのか?
私たちは、何度も何度も数え切れないくらい生まれ変わって、
たくさんの人生を体験してきました。
そして私たちの生命は、未来に永遠に続いていきます。
これを輪廻転生といいます。
そして、これまでの人生を過去世といいます。
親子で星よみは、私たちの過去世を知ることを、大切なポイントにしています。
今回は、星よみで過去世を読む時に注目する星と、なぜ過去世を知った方がいいかをお話ししますね。
大人の人なら、誰でも経験があると思いますが、
心や体の調子が悪くなった時、原因が自分ではわからないことがありますね。
何か具体的な悩みがあったり、不健康をしていたら、それが原因とわかるけど・・・。
不調の原因が、もう忘れている過去にあることも多いみたいですね。
特に、子供の頃の心の傷、いわゆるトラウマという心の傷が原因の場合も多く、注目されているようです。
さて、今現実に起きていることには、必ず原因がありますね。
何の原因もなく、突然状況や状態が変わることなどないでしょう。
今という結果には、必ず過去に原因があるのです。
人間の運命が、神のような大いなる存在に決められていると思われていた時代はともかく、
科学が発展と共に、人間の生まれ変わりを疑う人は少なくなってきました。
私たちは、生まれた時から、決してみんな同じではないね。
健康に生まれてくる人も、裕福な家に生まれてくる人も、みんなに愛されて生まれてくる人もいれば、
残念ながらそうでない人もいる。
極端に言えば、戦争をしている地に生まれてくる子だっているんだから。
生まれた時から不幸な子は「ボクはなんか悪いことした?」そう感じても不思議ではないね。
でも、人間には過去世があるので、過去世に原因があることだって多いから・・・。
もっといえば、たった一回の短い人生よりも、
数え切れないくらいたくさんの過去世の人生に、今の原因があることの方が多いはず。
過去世を知ることは、今の自分を知るために大切・・・
いつ、どの時代に、どの地域で、どんな人生を送っていたかは、
興味はあったとしても、それほど大切なことではない。
自分には、過去から、どういう傾向があって、
それが今の自分に、どのような影響があるか、それを知ることが大切なのだと思います。
もちろん、人生の大きな悩みや困難は、過去世に原因があることが多いから、
原因を知ることで、今の自分をどう変えていけば良いかがわかるようになるでしょう。
そして、自分の生命に宿された、自分だけの生きている目的や使命を知ることも・・・。
その使命を思い出した時こそが、自分が一番輝く人生を歩けるようになるはずだから・・・。
これらを読んでいくのが、「親子で星よみ」の大きな目的です。
この自分の生命に隠された、自分だけの個性、生命の個性を知ることは、
過去世の自分を知ることから始まるのです。
答えは、意外と近いところにあります。
皆さんは、自分の星座、太陽の星座は知っていると思う。
太陽の星座には、自分が一番輝ける生き方が現れています。すなわち、今回の人生の中で、自分が学んでいくポイントと、達成していく目標が表れているともいえますね。
皆さんの過去世は、太陽の星座からも読み取れます。
自分のホロスコープ上で、太陽の星座のちょうど反対側にある星座に注目。
これが、数多くの過去世で、繰り返し、しっかりと体験を積んできた星座ととらえます。
ホロスコープで、対極にある星座同士は、
共通した大きなテーマのもと、真逆の学びの課題が与えられていると読みます。
例えば、「おひつじ座」の反対側は「てんびん座」・・・
自分中心過ぎるほど、自分のことに意識が向く、おひつじ座と、
パートナーとの関係を大切にする、てんびん座は、一見真逆の性質に見えるけど、
共通したテーマは、自分を知ること。自我の学びなのですね。
おひつじ座は自分に集中して自分を知ろうとしていますが、
てんびん座は、自分とは違う他者の存在を知ることで「自分はこうなのだ」と学ぶ目的があるのです。
おひつじ座の人は、多くの過去世で、てんびん座だったから、他者は自分とは違うということはよく知っているのです。
でも他者に合わせすぎて、自分がわからなくなってしまったから、今回の人生では自分のことをよく学びなさいというテーマがあるのですね。
このように、ある性質に強く偏りすぎてしまえば、その分野が得意になる反面、何かが欠けてしまうのでしょう。いわゆる「クセ」がついてしまうようなもの。
その生命のクセを矯正するために、真逆なテーマの人生を生きることになるのです。
だから、おひつじ座さんは、その経験値次第では、おひつじ座本来のエネルギーが得意とは限らず、
むしろ、てんびん座のエネルギーが得意ということ。そして、今回の人生で、おひつじ座のエネルギーを学ぶ立場。
こうして、過去世の星座がわかれば、
過去世での、自分の思考パターン、感情パターン、行動パターンがわかります。
このパターンから、どのような人生を送ってきて、どのような成功体験や、失敗をしてきたかも見えてきますね。
そして今世でも、生命に刻まれた傾向性のまま、過去世と同じパターンを自然にとってしまいます。
目の前の状況に対して、誰でも、慣れ親しんだ、自分の得意とするパターンを取るはずですね。
いきなり、経験したことのない、新しいパターンで考えたり、動けるはずがありません。
そして過去世と同じパターンを取るから、結局は人生のパターンまでも、過去世と同じになるのです。
だから、ある程度は、長い人生で起きてくる問題を予想することもできるのですね。
このように、私たちの生命には、過去世のクセが染み付いています。
これを生命の傾向性と呼んだりもします。
クセは悪いことばかりではないですね。良い傾向性もあります。
だから、この生命の傾向性を「生命の個性」と名付けました。
クセは気がつかないと、自分では分かりません。クセは自然に出ているものです。
でもクセは、クセだとわかれば、直すことができます。
悪いクセなら直せばいい。良いクセは、自分だけの個性と思って、伸ばしていけばいいだけです。
むしろ、この生命の個性を発見し、伸ばしていくことが一番の目的です。
だから「親子で星よみ」なのですね。
子供のうちから、自分の生命の個性を知り、それを伸ばしていくことが、一番輝いていけるはずですから。
さて、過去世を知るのに、太陽の星座も大切ですが、注目してもらいたいポイントが他にもあります。
それは、月のノードといわれるものです。
月のノードは、地球から見た、太陽の軌道と、月の軌道が重なる点のこと。
詳しい解説は別の機会にしますが、実際にある星ではなく、計算上のポイントです。
昔の人は、これを、龍の頭と尻尾に例えて、ドラゴンヘッドとドラゴンテイルと名付けました。
ドラゴンヘッドと、ドラゴンテイルは、ホロスコープ上では、必ず180度対極、つまり真反対に位置します。
そして、ドラゴンテイルから過去世のカルマ、ドラゴンヘッドから、そのカルマを乗り越える為の課題を読み解きます。
人間は、過去世で善い行いをした場合は、善業が、
悪い行いをした場合は、悪業が、生命に刻まれます。
この業、つまりカルマこそが、今世の幸福や、悩みや困難の大きな原因となります。
過去世とカルマに関しては、「親子で星よみ」のシリーズではなく、「ネコでもわかる」シリーズで、詳しく考察していきますね。
ここでポイントは、過去世のカルマは、過去世から引き継がれ、まずは感情として現れます。
特に幼少期の家庭環境や体験を通し、過去世と似たような体験をすることで、同じ感情が芽生えていきます。これらの感情は、トラウマとして心に刻まれる場合もあるでしょう。
そして、人生を通し、まるでカルマの伏線があるかのように、何度も何度も同じような体験を繰り返していきます。
過去世と同じ、思考パターン、感情パターンが自然に起きるので、行動パターンまで繰り返してしまうということですね。
でも、この傾向性に気がつかないと、過去世と同じような悩みや失敗も繰り返し、結果として人生のパターンまでも同じになってしまうという流れがイメージできますか?
同じ人生のパターンでぐるぐる回っている・・・だから昔の人は、輪廻と名付けたのでしょうね。
真の幸福の軌道に入るためには、この流れから抜け出さなくてはならない。
これが人類の願いであったと考えられます。
私たちは幸運にも、この答えを知ることができる時代に生まれてきました。
月のノードには、数多くの過去世の中でも、飛び抜けて強い感情が生じた時の過去世の星座が現れています。
例えば、今の人生だけを見ても、何気ない日常を過ごしていた数日前のことは忘れても、
すごく嬉しかった時の記憶、すごく悲しかった時の記憶などは、何年経っても忘れませんね。
人間は、何度も何度も生まれ変わっています。つまり、何度も死を経験しています。
でも、過去世の死の記憶がある人など、まずいないと思います。
つまり、月のドラゴンテイルの記憶には、死ぬことよりも遥かに心に刻まれた、強い感情が残っていると考えられます。
その時の人生とは、どんな人生だったのでしょうか?
死よりも大きな感情を伴う体験とは、どのようなものなのでしょうか?
私は、誰にも、自分の命よりも大切にしているものがあると思います。
その大切なものを失った時の想い・・・
さらに究極は、私たちが人間として、輪廻を繰り返してまで必ず達成すると誓った「生命の使命」・・・
それを達成できなかったことへの後悔や無念の想いなのではないでしょうか?
月のドラゴンヘッドにこそ、過去世からのカルマを乗り越える為のヒント、
今回の人生でクリアするべき人生の課題が秘められています。
宇宙生命は、私たちが道に迷うことがないように、答えも星に託されているのでしょう。
ただし、太陽の星座から読み解く過去世は、それを知れば自覚できると思いますが、
月のノードでわかる過去世や、生命の個性は、自覚できない場合も多いようです。
トラウマと同じように、自分の頭ではわかっていなかったり、思い出したくない場合もあるからだと思います。
月のノードに示された、強烈な体験を伴った重要な起点となる過去世・・・。
その過去世にも、そういう体験をすることになる原因となる、さらに昔の過去世があるはず。
そして一周回って、最終的には、太陽の星座の中にこそ、
この人生で叶えていく、人生の使命が現れているのです。
この道こそが、自分の生命に託された、人間として生まれた「生命の使命」の道です。
この使命を叶えることこそが、「私」にとっての最高の幸福なのではないでしょうか・・・。