月=本物の感情が心を動かす

占星術の基礎

月=本物の感情が心を動かす

君たちに「親子で星よみ」のスタートとして「月」の星座を学んでもらうのは、大切な意味いみがあるんだ。
「月」は「感情かんじょう」をあらわすと言ったね。どのような感情かんじょうが、どのような形で出てくるかというパターンを知ってもらいたいんだ。

そして「感情かんじょう」は、大人なってもけっしてくさないでほしい。むしろより大きくゆたかな「感情かんじょう」のぬし成長せいちょうしてもらいたいんだよ。

多くの人が、大人になっていくにつれ、感情かんじょう素直すなおに出さなくなっていくんだ。頭で感情かんじょうをコントロールして、おもてには出さないけれど、心の中でくなるわけではないから、爆発ばくはつしそうなエネルギーになってしまうかもしれないの。
こうしてまれた感情かんじょうは、ほとんどの場合、出てはいけない時に、最悪さいあくの形で出てしまうんだ。まさに爆発ばくはつするかのように。

感情かんじょう」は、そもそも悪いものはないんだ。
ただ、どういう形で出るかどうかなの。

例えば「いかり」の心は、あまりくないものと思われているね。
子供のうちに、家の中でいかりを出すくらいなら、そんなに問題はなかったかもしれないけれど・・・
友達との間で、いかりをぶつけてしまったら、ケンカになるよね。そしてきらわれてしまう。

でも、本当に悪いことをめるためには、いかりの気持ちが大切なんだ。
世の中の悪いこと、例えば「戦争せんそう」をめるためには「あくたいするいかり」の気持ちが必要ひつよう
学校だと「いじめ」とかかな。見て見ぬふりをするより、悪いことは悪いと、いかりを持つことも大切なんだよ。

かなしいことにいてばかりいたら、よわい人と思われてしまうね。
でも、本当になやんで、くるしんでいる友達には、同じ気持ちでいてあげることも大切なんだ。
友達と同じ気持ちになって、理解りかいしてあげて、そのなやみからたすけてあげるためにも。

どんな「感情かんじょう」にも、出方でかたわる出方でかたがあるんだ。
だから自分の感情かんじょうのパターンがあったら、それをくすのではなく、方向ほうこうに使っていけるようにしていくことが大切なんだよ。

君たちは、未来みらいまっていると思うかな?
神様かみさまとかがめて、えられないと思っているかな?
自分はうんがいいとか、うんわるいとか思っていないかな?

未来みらいだれかによってめられているものではなく、自分でめていくものなんだ。

それには、自分が大きなゆめち「このゆめ絶対ぜったいかなえていくんだ!」と強く思うことが大切なの。
でも、頭で「こうしたい」と思っているくらいでは、「こうならなかったらどうしよう」という、不安ふあん感情かんじょうけてしまって、「やっぱり無理むりかも」ってなってしまうんだ。

残念ざんねんながら、こんなよわい心では、希望きぼう未来みらいなんかつくれないから。

絶対ぜったいにこうするんだ!」という心は、「感情かんじょう」から生まれるんだ。
これを、感情かんじょうの中の「大感情だいかんじょう」っていうんだ。

だから、君たちの心の中にある「感情かんじょう」をそだててほしい。
感情かんじょう」は星たちのこえく、アンテナでもあるのだからね。
宇宙うちゅうは、言葉で何かを教えてくれるわけではない。でも、この先に何度なんど何度なんども、君たちにメッセージを送ってくれるんだ。
「こっちにいくんだよ!」「そっちじゃないよ」って。
これらのメッセージをくのは、君たちの「感情かんじょう」なんだ。

君たち子供が、「これは楽しい」「こうしたい」「こっちにいきたい」って心で感じること・・・これこそが、宇宙うちゅうからのメッセージなんだよ。

大人になっても宇宙うちゅうからの声がずっとけるように・・・

「月」から教えてもらう、君の「感情かんじょう」をそだてていこうね。

お父さん・お母さんへ

大人になれば「感情」の大切さを見失ってしまうもの。
子供の持つ「感情」は、インナーチャイルド(子供心)として、全ての人の心の中にあるのです。
しかし、この子供心を見失ってしまったり、不健全な形に育ててしまう場合も少なくありません。
子供心は、宇宙生命からの言葉を聞く受信機のようなもの。これを見失うからこそ、人生の道も間違えてしまうのです。
月の示す「感情」のパターンを知ることは、大人にとっても大切な課題です。私たちのほとんどが、誤ったパターンによって、失敗を繰り返しているはずですから。
親子で星を学ぶことは、親が子供を誘導するのが目的ではなく、一緒に学び、一緒に成長していく事だと考えています。