お友達の「好き」を知ろう

親子で星よみ

君たちはお友達ともだちきなことを知っているかな?

人はみんなちがうから、きなことも、得意とくいなこともみんなちがうんだよ。みんなが自分と同じだと思ってはいけないよ。
お友達の「好き」を知っていたら、もっと楽しくなるし、仲良なかよくなれるよ。
もしお友達が、君の好きなことに興味きょうみを持ってくれたら、君もうれしいでしょ。

君は君の好きなこと、得意とくいなことを、どんどんのばしていってね。
でも、君の苦手にがてなことができるお友達が近くにいたら、すごく心強いよ。

人間は、ひとりでは生きられないんだ。まわりにたくさんの人たちがいて、協力きょうりょくしながら生きていくんだよ。
いろいろなことができるお友達がたくさん集まったら、一人ではできないすごいことを、一緒いっしょにできるようになるから!

子供のころは、お父さんお母さんが君を助けてくれるかもしれないけれど、大人になったら、お友達が大切なんだ。
もちろん君も、お友達の力になれるように、君の得意とくいなことをばしていくんだよ。

星が教えてくれるのは、自分のことだけではないからね。
「星よみ」ができるようになったら、お友達が好きなことや、なやんでいることもよくわかるから。

自分とはちがう、いろいろな人がいるから、おもしろいんだ。
星を知ったら、お友達のことが、もっともっと好きになれるよ♪

お父さん・お母さんへ

風の時代は「個性の時代」と言われるように、個性が尊重される時代となっていきます。
苦手なものを克服する事も大切ですが、得意なものをどんどん伸ばしていく方が、時代の波には乗れるでしょう。

上記の文章には、「風の時代」に目指すべき、新しい社会のスタイルが隠されています。
地の時代の悪習の原因となってしまった「共依存」の社会から脱却し、これからは「共栄共存」の社会が求められています。

人間は一人では生きていけません。しかし他者に依存してしまったら、自分でできる事もしなくなり、他者に頼る気持ちばかりが強くなります。1/2+1/2=1のような、半人前の自分になってしまい、成長がありません。結果、一人になる事が何より怖くなってしまうのです。
夫婦間、家族間、職場、小さな集団だけではなく、社会全体や国家間も同じです。

個性を伸ばすという事は、苦手な事も出てくるという事。これからの時代は、助けあってみんなで生きていくというテーマもあるのです。
今までの時代は、集団の中に「個」が埋もれていました。これからの時代は、自分自身を強く持ち、精神的に独立した「個」を持った個人同士が結びついていく、精神的に自立した「個」と「個」の集まりから起こる新しいコミュニティを創っていく事が求められているのです。

子供のうちは、誰もが自分の事が中心にしか見れないかもしれませんが、これからの子供達こそ、他者にも興味を持つべきなのです。他者の得意な事を見出して、他者の個性を尊重し、自分の力を感謝の気持ちを持って、他者の為に使っていくのです。
「誰かに何かしてもらって当たり前」という共依存の関係ではなく、「僕はこれが得意だから、これは任せて!」「私はこれをするね!」というような関係になり、そこには「ありがとう」という感謝の気持ちが残るのです。
これが風の時代のコミュニティの形です。