過去世の記憶が月星座に宿る訳

お父さん・お母さんへ

過去世の記憶が月星座に宿る訳

よく「あなたは○月○日生まれだから○○座だね」と言われているのは、太陽星座の事です。
太陽星座は「自我」を示すと言われており、まだ自我が育っていない7〜8歳くらいまでの子供は、月星座の性質が現れています。

従って、小さな子供を星で読む場合は、月星座を読む事になります。

それでは大人になったら月星座は関係ないかといえば、決してそんな事はありません。
月星座は「内面の自分」を示すので、自分で感じている自分像は、月星座に現れているからです。
太陽星座の性質はピンと来ない方は、月星座を読んでみて下さい。太陽星座はどちらかと言えば、社会的な自分を示します。つまり他者から見た自分像になります。

実際は、自分のホロスコープ上で、太陽と月の関係が必ずしも良いわけではないので、関係が悪いと、自分自身の中で葛藤が起きやすくなります。これも個性なので、頭で理解をすれば解決できる事なのですが、この話はまた別の機会でお話ししたいと思います。

さて、私たち人間は、幾代もの過去世を経験しています。もちろん直近の、いわゆる前世の影響を強く受けているとは限らず、たくさんの過去世の中でも、今世に強い影響を与えている過去世というものがあると考えられます。

今世だけで考えた場合も、何気ない日常を過ごしていた数日前の出来事など、すぐに忘れてしまいます。
しかし、もう何年も前の事であっても、子供の頃の事でも、何か強烈なインパクトがあった出来事は覚えているはずです。それは、具体的な出来事という訳でもなく、映像的な記憶でもなく、恐らくは強い感情を伴った体験であり、その感情を覚えているのではないでしょうか?

大切な人との楽しかった感情、強い悲しみや苦しみの感情、心残りとなるような感情・・・。

強い負の感情は、心にトラウマという傷となって残っているといいますが、大きな喜びや幸福感なども、かけがえのない思い出として、心に焼き付いているはずです。

仮に、人生の中では大きな転機となるような出会いや出来事を体験し、その時は強烈な感情を受けたとしても、振り返れば感情が残っていない場合があります。
これは、もう何かしらの目的を果たしていたり、言葉の通りに「縁が切れた」かのように、心が卒業してしまう場合もあるのでしょう。

逆に言えば、まだ何かしらの感情が残っている場合は、乗り越えるべき課題をクリアしていないのです。
このような生命の課題は、仮に今世で乗り越えられなかった場合、未来世に未練を持ち越すだけなのだと思います。だから大切な課題であれば、今世で向き合うべきなのです。

生命には連続性があると考えられます。
同じように、過去世で何かしらの課題を残した場合は、その時の「感情」が、生命に記憶のように残っているのでしょう。
もちろん、過去世を思考上の記憶として覚えている人は、ほとんどいないかと思います。

でも、過去世の感情は誰にでも残っているのです。生命に宿ったまま、生まれ変わっているのです。

この過去世の感情は、月の星座から読み解くことができます。
そして、過去世の感情を思い出す為に、幼少期の家庭環境や、思春期の体験の中で、あたかも過去世の擬似体験をする事によって、今の自分の心にも刻まれていく事になるのが、星を学べばわかってきます。

子供のうちから、月星座を学ぶ意味がイメージできてきましたか?
子供のこれからの人生で、どのような体験をするかを知る事が目的ではありません。
生命にどのような使命や目的を抱えて、生まれてきたのかを見つけていく事が大切です。

それこそが、自分という「生命の個性」に託された、自分が自分らしく最高の幸福を感じる道になるはずだからです。

人と人の縁は永遠です。
親子というのは、たまたま出会った訳ではありません。

過去世では、今とは立場は違ったかもしれません。
でも、何か大切な課題を残したまま、今度こそ絶対に叶えようねと約束を交わして、
また、同じ人生を生きる為に巡り合ったのです。

子供が生まれた瞬間・・・
赤ちゃんが「オギャー」と初めて泣いた瞬間の感情は、決して忘れないと思います。
それは親だけではなく、きっと子供も同じです。

また会えたね!
今度こそは、絶対に約束を果たそうね!

最初の泣き声は、きっとこう言いたかったのではないでしょうか・・・