遥か遠くにあると思っていた星々は、心の中にあった

星々の物語

遥か遠くにあると思っていた星々は、心の中にあった

※こちらの動画は、こころ☆クラフト様が作成したものをお借りしています。

夜空にかがやくたくさんの星の海。
星座と呼ばれている星たちは、地球からはるか遠くはなれたところにあるの。
地球よりも太陽よりも大きくて、太陽のように強く光っているから、こんな遠くまで見えるんだ。

私たちの住んでいる地球は、太陽のまわりをまわっている惑星のひとつ。
同じように太陽を中心にまわっている、惑星わくせいの仲間たち。
星座の星々に比べたら、ずっと近くにある、私たちの地球の仲間だね。

水星・金星・火星・木星・土星・・・

曜日の名前の元となった、この星たちは、
遠い昔から、人々に夢と希望を与えてくれていたはず。

そして、太陽系の惑星わくせいの仲間には、
天王星・海王星・冥王星といった、目では見えない遠くの星もあるんだよ。

この3つの星は、今から約240年くらい前、望遠鏡ぼうえんきょうで天王星が発見されたのをきっかけに、
次々に発見されていったんだ。
人間の歴史から見たら、最近の話といってもよいかもね。

さて、人類の星よみの歴史は、今から約8000年くらい前、メソポタミア文明の元をつくった、シュメール人が始めたと言われているよ。

彼らは、粘土板ねんどばんに、くさび形文字で、いろいろな記録きろくを残したんだ。
その中には、星を観察かんさつしていた記録がたくさんあるんだよ。

そしておどろくことに、なんと、天王星と海王星、冥王星も知っていたんだ。

その頃の文明は、すごく進んでいたのかもしれないね。
シュメール人は、いまだにどこから来たのかわかっていないらしく、宇宙人だったのではないか?とか考えている人もいるみたいなんだけど、どうなんだろうね

この頃の記録には、太陽系にはもうひとつ、ニビルという惑星があったという記録があるよ。
ニビルは、他の惑星みたいに、きれいに太陽の周りをまわってないから、
太陽から遠く離れたり、近くに来たりすると考えられていて、未だに、まだ見つかってないだけなのかもと思われているんだよ。
人間の目には見えない星なんじゃないかとも言われているんだ。
なかなか興味深い話だね。

私たち人間が、地球からずっと遠くにあると思っている星々。
夜空に見える大宇宙は、私たちの心の中にあるとも考えられるんだ。

星の動きを読んだら、世界の動きや、個人の人生までもが読めるのだけど、よく考えたら、とっても不思議ふしぎな話だね。
でも星よみが8000年も続いているということは、夜空の星の動きが、私たちに関係しているのは、疑いようがないんだ。

もし夜空の星々が、私たちの心の中にある星の 鏡のようなものだったら、
星の動きを読んでいるつもりで、実は「心の動き」を読んでいるのかもしれないね。

むしろ、これだけ正しく読めるということが、遠く離れた大宇宙が、心の中の小宇宙と同じなんだという証明なのかもね・・・。

人間の心には、意識いしきという、自分で感じることができる心と、
無意識むいしきという、自分ではわからない心があるんだ。

遠く離れた星ほど、無意識の深いところ、心の奥底おくそこにあると考えられるよ。

星よみでも、天王星・海王星・冥王星の3つの星は、自分ではわからない心の働きを読むことになるんだ。

君たちのお父さんお母さんが、まだ子供だった頃は、夜空には 天の川という 無数の星の川が見えたんだ。
でも今は、ほとんど見える場所が無くなってしまったね。

昔は今より車があふれかえり、町や海にはいたる所にゴミが捨てられていて、工場の煙突えんとつからは、けむりがたくさん空にい上がり、
どう考えても、今よりもっと空気が汚かったと思う。

それでも、今より星が見えたのは、なぜなんだと思う。

もし、夜空の大宇宙が、心の中の小宇宙と同じであったなら・・・
私たち人間が、心が汚れて、心が見えなくなってしまったら、夜空の星も見えなくなるんじゃないかな・・・

大昔のシュメール人たちは、心が純粋じゅんすいで きれいだったのではないかなと思う。
だから、今では見えない、天王星・海王星・冥王星のような遠い星も、目で見えていたんじゃないかな

そして、夜空の星が、心の中と同じなんだって、
心でわかっていたんじゃないかとも思う。

だから、君たちが、星々に興味きょうみを持ち、
夜空の星々を、目には見えない心の中を「見たい」と強く思い、
心をどんどんきれいにみがいていけば、

きっとまた、夜空に天の川が広がってくると思うんだ。

今まで見つからなかった星が、見える時が来るかもね。

それが、君たちの時代であって欲しいな。