太陽系の惑星たち☆木星と土星、生命の役割

星々の物語

太陽系の惑星たち☆木星と土星、生命の役割

夜空に広がる大宇宙。そして人の心の中にある小宇宙。
私たちの目に見える現実世界と、目には見えないけれど確かに存在する世界。
この世界全体を「宇宙生命」と呼んでいます。

そして私たち人間の生命は、宇宙生命と同一です。

宇宙生命を 永遠に広がる 海に例えたら、人間の生命は「波」のような存在。
波といえども、海そのもの。波は海の「働き」を示す言葉ですね。

ここに、コップに入った水があるとします。
コップの水は、時間が経てば腐りますね。

では、なぜ海の水は腐らないのでしょうか?
なぜ海の生物たちは、地球と共に 生き続けているのでしょうか?

それは海が動いているから。
常に動き、変化し続けているから。

海も生きています。そして 宇宙も生命です。
生命である以上、変化がないと滅んでしまいますよね。
だから私たち人間は、変化を起こすための「働き」としての役割があるのでしょう。

宇宙も生命である以上、進化 成長を願っているはず。
私たち人間は、宇宙生命と共に成長していくために、
この現実世界に変化を起こすために、生まれてきているのではないでしょうか?

人間には、意識と 無意識があります。
意識とは、自分の頭でわかっている領域。
無意識は、頭ではわからない領域。
これを海に例えれば、海面より上、すなわち波の状態が、意識を示すと考えられますね。
海中は無意識の領域になるでしょう。

これを星よみでいう、太陽系の惑星たちに例えると・・・
太陽・月・水星・金星・火星は、水面より上、意識の領域にある星です。
太陽は自我、月は内面や感情、水星は知性、金星は価値観、火星は行動を示します。
どれも目には見えなくても、自分で意識することはできますね。

木星と土星は、海面から海中の表層という感じでしょうか・・・
まだまだ、なんとか意識できるところにあるイメージですね。

この例えでいえば、地球から、さらに遠い星、天王星・海王星・冥王星は、完全に海の中・・・
無意識の領域、宇宙生命に一体化した場所にあるといえるかな。

今回の動画は、木星と土星にスポットを当てますね。

星よみの世界では、木星が来たらラッキーなことがあるととらえられ、幸運の星と呼ばれています。
一方、土星は、試練や忍耐の星と呼ばれるように、何か大変なことがあるかも、と思われています。

でも本当にそうなのでしょうか?
実際には、木星が来たら大変になった、土星が来たら良くなったという人もたくさんいます。
私も、自分の太陽に木星が重なった日に、何か良いことがあるかと思いきや・・・
人生で最大の試練が始まる体験をしました。

木星は、今あるものを、外に広げていくエネルギー。
だからもし、これまで何か頑張ってきた人は、その結果が良い形で発展していくでしょう。
しかし、現実に隠された問題があった場合、それがクローズアップされて、問題が表に出て 大きくなってしまうことも起こり得るエネルギーです。
今、ニュースを見ていると、これまで当たり前のように隠されていた 悪事が、今になって問題視されているようなことが多いですね。
木星が来たからといっても、何もせず、いきなりラッキーが飛び込むようなものではありません。

土星は、今あるものを、ギュッと押さえ込むようなエネルギー。
土星の本質は、外に向いているエネルギーを、中に向けさせるためのもの。
もし何か思い通りにいかないことがあって、それを誰か他の人のせいにしていたり、周りの環境が悪いと思っていた場合、自分に目を向けさせ、「自分に責任があったんだ」「自分が変わればいいんだ」と思わせる力が働くでしょう。
だから一時的に大変になったとしても、後で振り返った時に、「土星が来てから状況が良くなった」という場合も多いのだと思いますね。

昔の人は、この世界や人間を、大いなる神のような存在が作ったと考えていました。
だから、死を迎えた後、神の審判を受け、合格したら復活、不合格だったら完全なる終わりを迎えると思われていました。
運命は決まっているもの、人間の力では変えられないものと思われていました。

でも、本当にそうなのでしょうか?

私たち人間は、宇宙生命と同じ生命です。
何か自分たちの外に、大いなる存在があるということではないことがわかりますね。

この世界は・・・ 私たちの未来は、私たちの心が創っています。
宇宙生命は、進化 成長したいはず。つまり、宇宙生命だって幸福に向かって進んでいるはずですね。

ということは、全ての星は、私たちが幸せになることを望んでいるはず。
私たちが不幸になることを望んでいる星などないはずです。

ただし、現実世界で起きていることと、宇宙生命の想いとでは、とらえ方に違いがあるということ。

例えば、何の努力もせずに、ラッキーなことが起きてしまったら、きっとその人は成長を止めます。
人生をなめてしまうかもしれませんね。
これは将来的に見たら、不幸になる原因です。

現実に好ましくないことが起きても、それがきっかけとなり、考え方や生き方が変わり、成長していく方向に向く場合があります。
土星が来た時は、こうなるケースも多いということですね。
意識では大変だと思っていても、無意識の私は、成長できるチャンスが来たと、喜んでいるのかも。

木星と土星の目的は、自分自身を成長させるために、心に目を向けさせること。
自分の心の深いところ、無意識の世界にも目を向けさせることが、この2つの星の役割なのでしょう。
いわば、現実を見直し、無意識への扉を開けさせる、きっかけとなる星ですね。

星よみの世界では、木星と土星が重なる時に、時代が動くと読みます。
また木星と土星が重なる星座により、その星座のエネルギーを持つ時代へと変わっていくことがわかっていました。

今がまさにその時。約200年続いた地の時代から、いよいよ風の時代に入りました。

木星は外に向かうエネルギー。
土星は内に向かうエネルギー。
この正反対の二つのエネルギーが重なることで、より爆発的な力を生み出し、世界を動かしていきます。

だから、仮に現実世界では好ましくないことが起きたとしても、
生命の世界では、人類が進化 成長していくために、すべて意味があることだと思うのです。

私たち人間の未熟な心では、なかなか理解できないこともあるはず。
すぐにはわからず、時間がかかってわかることも。
もっと心が成長しないとわからないこともたくさんあると思います。

風の時代を生きる使命を持った人たちは、その本当の意味に気がついて、
新しい時代を創っていく使命があると信じます。

全ての主役の子供たち。
きっとこの答えに気がつくのは、風の時代の子供たちなのではないのかな?