【おうし座2ハウス】地球に生まれた意味を五感で感じて

月からの贈りもの

【おうし座2ハウス】地球に生まれた意味を五感で感じて

私たちは全体の生命としての宇宙生命から、個の存在である人間として、この三次元の現実世界、地球に生まれてきました。

私たちの生命の本質はどちらにあるのでしょうか?
これは人類史上、いつの時代、どの場所でも、考え続けられてきたテーマだったと思われます。

私たち人間は、数えきれないくらい 幾代もの人生を、生まれ変わってきています。
そこでは、様々な人生を、様々な人格を持った個人として、経験してきたはずですね。

時には、大きな富を抱え、物に囲まれることで、心に安心を築いていた人生も・・・
時には、目に見えない世界に関心を持ち、目に見えない 人との絆を感じることで、安心を抱いた人生も・・・

このように、何かに偏り過ぎてしまうことにより、心のバランスを崩してしまうことは誰にでもあるはず。
そして、そのバランスを取り戻すために、今世では各々のテーマが与えられているのでしょうね。

今は、約200年も続いた「地の時代」から、「風の時代」への大きな時代の転換期。
物質的なものに価値をおき、物を所有することで「安定」を求めていた時代は終わり、
モノよりコトに価値をおき、個性を追求することで「変化」を求めていく時代になりました。

この時代性をわかっている人は、「もの」への執着を捨て、より精神性を求める生き方を勧めます。
だから「断捨離」などがブームになり、これからは、ある土地に 定住する生き方ではなくなっていくかもしれません。

確かに、これは時代の流れですね。
でも人によってはテーマは違い、今世のテーマが「現実を楽しむこと」の人もいるのです。

現実的な豊かさを求めている生命を持つ人に、「もの」は手放すべきという生き方を勧めた場合、
正常な心が壊れてしまう可能性すら考えられますね。

私の子供は「もの」を集める傾向がありました。
どんどん新しいものを求めるので、古いものを大事にしていないようにも思えました。
しかし、親の目には不要なものと映っても、子供は、それを手にした時の状況や、遊んだ時の記憶をいつまでも忘れずに覚えていたのです。子供が大事にしていたのは、買ってくれた人の気持ちを含めた「思い出」だったのです。

星よみで見た場合、私の子供には、過去世で「もの」がなく不安だった人生からくる、大きな心の傷が残っていました。
だから子供のうちは、「もの」に囲まれることで安心を得ようとする 生命の傾向があったのです。
いつか本当に大切な「安心」を得られた時、自らの手で「もの」を手放す時が来るでしょう・・・。

心が求めている方向と、逆の思考を押し付けられたら、自分の中に原因のわからぬ葛藤が生じてしまいます。考えれば考えるほど、答えから遠ざかってしまうので、恐らくは精神が壊れます。

私たちは、この現実世界に生きています。
何かに偏り過ぎると、また別の問題が生じます。

私たちの生命は、宇宙生命である私も、人間である私も、
そのどちらも正しく、どちらも本質で・・・ どちらも間違えではないのです。

例えば、目に見えない世界を追い求めたとしても、多くの場合「方法」を間違えます。
正しくない方法で、精神世界を探求してしまったら、心が壊れても当然ですね。
過去世で、このようなパターンを経験した場合は、傷ついた心を、現実の豊かさで癒していくというテーマが与えられることもあるでしょう。

過去世で頑張ってきたことへの、ご褒美という場合もあるかもですね。

私たちは、この豊かな地球という大地に生まれてきました。
そして五感で自然に触れることで、全身で生きている喜びを感じることができます。
いわば、地球に生まれていること自体が、幸せの象徴なのだと思います。

大切なのは「何のために・・・」という目的意識です。

自分の心の安心だけに意識を合わせたら、新しいものを手に入れたい、手に入れたものを失いたくないという気持ちが強まります。
これがお金だったら、お金が減ることが不安の原因になってしまうため、
今十分なお金があったとしても、「将来は大丈夫かな」という不安に常に襲われるでしょう。

この行き着く先が、植民地を拡大することを目的にした、世界大戦だったのではないでしょうか?

また、人間関係も「もの」のように捉えてしまうこともあるようです。
何かを与えてくれることを、当たり前の愛の形として捉えてしまったり、
何かを与えられたら、お返しをしないといけないと考えてしまったり・・・。

「愛」には様々な形があるので・・・
どんな形であっても、与えられた愛を、素直に受け取ることを覚え、
また自らも、もののように見返りを求めない愛を与えることを学んでいくのも大切ですね。

私たちの生命は、宇宙生命としてひとつの存在でもあり、個の存在でもあります。

他人は私とは違う存在なんだ・・・と感じるのも人間の心の働きであるならば、
周りの環境は、私とは別の存在なんだ・・・と思ってしまう心も持っているのです。

全てはひとつ・・・
この地球という現実世界そのものが、「私」でもあるのです。

だから、自分の周りに「もの」を集めておかないと幸せを得られないわけでは決してなく、
この地球そのものが「私」なのだという意識に目覚めたら・・・

もっと地球を楽しんでいいのです。
自然の豊かさを五感で感じて、全身で幸せを体現していくのです・・・。

幸せを守るためには、地球という環境を、もっと大切にしようという心も芽生えるはず。

思想というものは、言葉で伝えていくことだけが大切なのではありません。
私たちが、身を持ってこの現実世界に生きている幸せを堪能していく・・・。

その意識は、周りの人々にも自然に伝わっていくはずです。

私たちは、この現実世界を楽しむために、人間として生まれてきたのですから・・・。

ポイント

「星よみ」の知識がある人だとわかると思いますが、
今回は「おうし座2ハウス」のテーマであり、特に「月の星座がおうし座」の人に強く現れる傾向です。

でも「私は、おうし座ではないから関係ない」と思わないでくださいね。
全ての人に大切な「風の時代のテーマ」として語っていますので。

太陽の星座がおうし座の人は、人生を通してのテーマになるでしょう。月の星座がおうし座の人は、内面に感じるテーマになるはずです。
2ハウスに星が集まっていたり、重要な星がある人も、何かを強く感じるところがあるでしょう。
これらはあくまで、このテーマが「強調されているかどうか」を示すものであり、全く関係ない人はいないと受け止めて頂けたらと思います。