月からの贈りもの(はじめに)

月からの贈りもの

月からの贈りもの(はじめに)

お父さん・お母さんへ

こちらの記事は、小さなお子さまには難しいと思います。
月の星座は、内面の私、心の中にいる私を示します。
そして7歳くらいの子供までは、太陽の星座よりも月の星座の性質が強く現れます。
ということは、小さな子供の中にある「本当の心」に気がついてあげて、見守っていて欲しいと思います。

ここでは、月の星座をどう読んで、どう捉えていけば良いのかの基本をお話しします。
次回このコーナーでは、からは、12星座ごとのポイントを語ります。

夜空に輝く月を見ていると・・・
なぜか、懐かしい気持ちになったり、
優しく 包まれているような気持ちになりませんか?

月は内面の私。無意識の心の中にある「感情」を表すと言われています。

無意識の奥には、集合的無意識、 時空を超えた 人類全体の意識があるとも言われます。
月を見た時に感じる感情は、宇宙生命である 私の記憶なのかもしれませんね。

月は地球から一番近い星。
科学がこれだけ進んでも、私たちは、月のことですら、まだわからないことだらけですね。
月は常に同じ面しか見せてくれません。月の裏側がどうなっているのか、誰も知らないのです。

まるで私たちの心の中に、自分が知っている「私」と、
自分が知らない「私」があるかのように・・・。

私たちには、自分で認識できている「意識」と、
自分では認識できていない「無意識」があります。

無意識の私は、意識の私より多くのことを知っていて、
自分が本当にしたいこと、生まれてきた目的、
そして「過去世の私」の記憶から、「宇宙生命の私」の記憶まで、
たくさんのことを わかっているのではないでしょうか・・・。

「星よみ」で読む「月」には、まさにそんな私たちの 心の情報が、たくさん隠されているのです。

月が知っている 私の心は、「感情」という形で現れます。
楽しいことがあれば 嬉しくなり、嫌なことがあれば 悲しくなる・・・
そんな自分でわかる感情もあれば、
心の中に潜む、ワケのわからぬ恐れや不安など・・・
何なのか、何故なのか、わからない感情もあるはず。

私たちの無意識の中には、過去世からの記憶が、「感情」という形で残っていると考えられます。
月の星座を読むことで、過去世から引き継いでいる、自分自身の 内に潜む「感情」の意味を知ることができます。

どんな性質であっても、良い方向に出る時、悪い方向に出る時がありますね。
過去世で失敗したことに 原因があったなら、それは改善しなくてはなりません。
そして今世で改善するためには、一度、過去世と同じ失敗をする必要があるからなのでしょうか・・・

過去世の失敗パターンは、恐れや不安の感情として残っています。

もちろん過去世の 出来事など忘れているので、自分では意味がわからない 負の感情として残っているはず。
この負の記憶は、「自分を守りたい」という無意識の心に変わり、
時には誰かに依存をしたり、時には無意識にコントロールしてしまいます。
その結果、自ら墓穴を掘るかのように、過去世と同じ失敗を繰り返してしまうのでしょう・・・

この「パターン」を思考で理解さえできてしまえば、
大抵の場合は、わけのわからぬ恐れや不安から解放されるはずなのです。

逆に、いつまでも理解できないと、同じパターンで、同じ失敗を繰り返すかもしれませんね。

そして心が、自分の性質の持つ 良い面に、意識を向けてくれるようになるはず・・・。
私の心の中に、プラスの感情が湧き起こり、
「何の為に生まれてきたのか」「何をすると約束して生まれてきたのか」 を教えてくれるために 働き始めてくれるのです。

もちろん目に見えない世界のこと。
「何が正しいかなんてわからない」・・・と思うかもしれません。

でも、自分にとっての正解は、自分にはわかると思います。

「無意識の私」が感じていることは、「意識の私」が思っていることとは 大きく違う場合がほとんどでしょう。
でも「星よみ」や、他者からの言葉など、何かに縁し、それが正解だと感じた時・・・

自分ではわからない、大きな感情が、湧き出すように溢れてくることがあるはずです。

私が、過去世の約束を思い出したと感じた時は・・・
嬉しいとも、悲しいとも、懐かしいとも、なんとも言えない、言葉に表せない感情に包まれて、
何時間も涙が止まらなくなるという体験をしました。

きっと頭では理解できないことまで、「意識」で理解したのでしょう。

そして「星よみ」や、他の形を通して、何度も何度も、言葉でのメッセージが届き、
今では「あの時わかったことが、絶対に正解だ」と確信しています。

こうした体験は、理論の追求だけでは、答えに辿り着けるものではなく、
正解と言っても、自分の心にしかわからないのだと思います。

無意識の自分の声を聞くのは「感情」です。
宇宙生命の声を聞くのも「思考」ではなく「感情」だと思います。

まだ小さい子供は、自分の本当の心を、わかっているのでしょうね。
宇宙生命の私、生命に刻まれた 過去世の記憶を覚えているのでしょう。

でも色々な経験を積み、考えることを覚えていく中で、「個」としての自我が育つ反面、自分の心を見失っていくのです。「個」の生命として成長していくために、人間としての課題もしっかり託されているのです。

多くの場合、幼少期の頃に、過去世の行動パターン、思考パターン、感情パターンを思い出すかのような、擬似体験をするといいます。
まるで過去世の記憶を思い出すかのように・・・

そして幼少期の体験が、トラウマとなり、大人になっても自分の中に、訳のわからぬ不安として残ります。

こうしたストーリーは、過去世でクリアできなかった課題を克服し、
生命が求めている、その先の物語に進むために、必然的に起きるのでしょうね。

何の変化もなく、大きく成長することなどできません。
多くの人が、何か大きな困難や悩みにぶつかり、それを乗り越えていくという過程をとおし、
過去世に約束した、自分の生き方を、見つけていくのではないでしょうか?
だから人生の困難や、時には失敗することも、成長して前に進むために大切なプロセスなのだと思います。

月の星座には、これら過去世からのパターンはもちろん、
それをどう克服していくか・・・
そして自分の心が本当に求めているものは何なのか?

何をすれば自分の心が喜び、
心が 愛で満たされていくのか・・・

これらのヒントが、全て隠されているのです。

更に大切なポイントがあります。これは私も体験していることです。

無意識の自分は、自分ではなかなか理解できていません。
思考を巡らせてわかるものでもありません。むしろ考えるほど、答えから外れていく気がします。

でも、何かがきっかけで、無意識の自分に気がつけた時、
その想いは、自分でわかる「意識」へと変わるのです。

恐らくは、自分が進んでいく道、生き方が変わるほどの変化があると思います。

例え、何歳になっても、気がつけた人は、それだけでも幸せですね。
でももちろん、早い段階で気がつくに越したことはありません。
だから「親子で星よみ」なのです。

心の声を聞くのは感情です。
しかし、自我が芽生え、思考が育てば育つほど、時として感情の伝えてくる答えを、思考が否定する場合が多々あります。

地の時代を生きてきた、私たち大人は、この傾向が特に強かったと思います。
「これをしなくては」「こうであらねば」・・・

私たちは、多かれ少なかれ、思考で感情を追いやってきましたね。
その結果、外に出せる感情と、外には決して出せない感情を生んでしまいました。
まるで「本当の私」が、月の裏側に隠れてしまうかのように・・・

私の内にある、本当の私の「大感情」は、思考に負けることがありません。
でも、思考では、感情を完全にコントロールすることができないのです。

風の時代には、今までの時代のような、義務感や正義感は不要です。
本当に好きなことを追求した方がいい。
感情が喜ぶことをした方がいいのです。

子供が「好き」と感じることは、その子にとっての正解なのだと思います。
子供が心から喜びを感じることは、「宇宙生命の私」が喜んでいることなのですから。

その「感情」を忘れないまま、大人へと育ってほしい・・・

月が教えてくれること・・・
私が私、宇宙生命から、人間として生まれた、私が進むべき道への「答え」を、夜空に大きく映し出してくれているのです。