風の時代を読む☆冥王星とみずがめ座

星々の叡智

風の時代を読む☆冥王星とみずがめ座

2025年からが、本格的な風の時代、その根拠は、冥王星の動きと関係しています。

冥王星は、天文学上は準惑星という位置付けになりますが、占星術においては、非常に重要な星として、惑星グループの仲間になります。

惑星グループの中では、地球から最も離れた星である為、地球から見た場合、動きが一番遅い星であり、一つの星座に、十数年は滞在するのが特徴です。

星は地球から見た場合、逆方向に動くこともある為、今の冥王星は、やぎ座とみずがめ座の位置を 行ったり来たりしています。
そして、完全に風のエレメントであるみずがめ座に滞在するのは、2024年11月20日からです。

これが本格的な「みずがめ座の時代」は 2025年から。2024年は移行期と言われている理由です。

さて、冥王星がいる場所が変われば、なぜ時代が変わるのでしょうか?
地球の近くにある 太陽や月からエネルギーを受けているのは、なんとなく理解できても、
地球から遥か遠くの天体である冥王星から、何かしらのエネルギーが届いているとでもいうのでしょうか?

私たちの心の中には、小宇宙という生命があると考えられます。
そして、夜空に広がる大宇宙は、私たちの外にあるのではなく、心の中の小宇宙と同一と捉えます。

科学的にも、三次元の常識では理解できないことが、四次元以上の次元から見た場合は、人間の認識など当てにならなくなります。
外にあると思っていたものが内にあり、内にあると思っていたものは外にもあるのです。

大宇宙は小宇宙を映し出す鏡のようなもの、と表現しますが、真実は同一なのです。

こう捉えた場合、冥王星は、心の中の一番深いところ、私たちの心と呼ばれるものに一番近いところにあることになります。
だから、冥王星が動く時は、生命が一番変化する時なのです。

心理学では、心の奥に「集合的無意識」という、人類共通の意識があるとされます。
冥王星が動く時は、人類全体の意識が変わるから、世界も大きく変わるのだと考えられます。

まさに心の奥底で、根底から何かを変えるような強いエネルギーです。
だから、古い価値観や意識を一度、徹底的に破壊して、新しい意識に目覚めていくような出来事が起こるのです。

これまでは、冥王星はやぎ座に滞在していました。
やぎ座は、社会を発展させるという、大きな目標に向かって動くエネルギーがあります。
個人においても、自分を犠牲にしてでも、社会に貢献する為に努力をし、社会に尽くすような力が働きます。

どんな星座の、どんな性質にも、良い面と悪い面は表裏一体です。最初の頃は良い面が強調されますが、次第に悪い面が前面に現れる傾向があります。

社会的な地位や名声を重んじる、やぎ座のエネルギーが強い人は、社会的頂点を目指しますが、のちに権力欲にも取りつかれる場合も多いようです。
権力者は、自分の地位を守る為に、法やルールで周りをコントロールしようとしてしまいます。
社会をまとめる為に必要なルールを、権力で悪用するようになるのです。
これが、やぎ座のエネルギーの、負の側面です。

一方、みずがめ座は、自由で革新的な発想で、今まで考えられなかったような、新しい現実を生み出すでしょう。
特に、情報やコミュニケーションなどの分野で、革命的な何かが生まれるはずです。
この性質は、決められたルールに縛られることを嫌うエネルギーがあります。
「こうであらねばならない」「こうあるべきだ」という 地の時代の価値観は、風の時代には通用しないでしょう。

今は時代の転換期、恐らく人類全体の意識が、地の時代の、負に傾きすぎてしまった現実を壊そうとしているのかもしれません。

何が壊れるかではなく、何が生まれるかに、意識を向けていきましょう。

私たちが生まれた時のホロスコープで、冥王星が何座なのかも重要な意味があります。

冥王星はひとつの星座に何年も滞在する為、同世代の人は、冥王星の星座が同じになりやすいです。
これは、その世代の人たちの生命に託された、人類が成長するための課題が示されていると捉えられます。

これからの子供は、冥王星がみずがめ座になるということです。
風の時代の移行期に生まれた今の子供達の中にも、好き嫌いがはっきりしていて、ルールに縛られることを嫌う子が多いのではないでしょうか?
そんな彼ら、彼女らを、大人が育ってきた「地の時代」の価値観で縛ったら、生きづらさを与えてしまうことになりかねません。
だから、子供の星を知ることは、大切なのです。

風の時代の子供達は、自由で独創的なエネルギーで、革新的な何かを生み出していく使命があるのですから。