出たカードで未来を決めていく

タロットで出るカードは、今の自分の中にある、過去にあった「原因」と今という「結果」、そして未来への「原因」があると言えるでしょう。
これは、今の自分が変わらない場合、確率の高い未来へ向かっていく事を意味します。

しかしカードを見て、良くも悪くも「今」を変えてしまう事があります。

悪い例で言えば、「試験に合格するか」というような未来を見た時、良いカードが出たとします。ここで安心して、追い込み勉強をしなかったら、試験に落ちるかもしれません。
「仕事」だろうが「恋愛」だろうが同じです。出たカードに安心をし、その後の努力や行動を怠ってしまったら、確率の高かった良い未来が実現しない事もあるのです。

仮にカードを見て、好ましくない未来が見えたとしても、自分の中で何かを変える事で、未来は変わる可能性は十分にあるのです。
無意識下にあり、自分で気がついていなかった心の状態を知り、意識下に置くことで、対策が打てるようになるはずです。
タロットはあくまで、決まった未来を当てるツールではなく、望む未来に進む為の「現在地」を知る為のツールと捉えましょう。

未来の原因は、全て今の自分にあるのですから。

人生の中には、例え嵐が来ようと、負けるとわかっていても、前に進むしかないと思う時があります。
このような強い意思がある時は、未来など読まない方がいいと思います。

しかし、自分で自分を見失ってしまい、心に迷いが生まれてしまった時など、自分の現在地を確認した方がいい時はあると思います。こういう時ほど、無意識の領域を探れるツールは役に立つはずです。

これはどんな占いでも言える事ですが、未来予測が「当たる」と感じる人と、「当たらない」と疑いを持つ人がいます。
基本的に「当たる」と思っている人は、カードを見る事で、「きっとこうなるんだ」という意識が高まります。不安や疑いが消え、意思が固まるのです。自分で予想した未来を意識で描けるようになるので、自然とカードに示された方向に向かっていくのでしょう。
逆に「当たらない」と否定した人は、カードを見た時点で、別の道を選択しているのです。より良い未来に行ける場合もあるでしょうが、否定的な心を起こした場合、大抵は「負のエネルギー」を持ちますので、悪い未来を引き寄せる方向に行く可能性が高いかもしれません。

未来は人の「意思の力」が創ります。弱い意思では、可能性の高い未来を変えるような力はありません。

一番注意して欲しいのは、タロットなりのツールに依存してしまい、自分で考え、自分で決めるという基本を見失ってしまう事。誰もが悪い現実は好まないかもしれませんが、失敗は決して悪い事ではないのです。むしろ悩みや困難を乗り越えて、強い心に育っていく事が何より大切だと思います。