小アルカナ☆カップ1 ACE of CAPS

カップ

小アルカナ☆カップ1 ACE of CAPS

基本的な意味

溢れるばかりの感情が生まれる。
深い愛がもたらす現実の喜び。

逆位置

何かの思考や、現実の状況により、素直に喜べない。

生命のストーリー

感情は、無意識の中から湧き起こり、意識の中に芽生えてくるもの。
私たちは幾代もの過去世を輪廻を繰り返していますが、過去世の記憶を覚えている人はいないと思います。
しかし過去世の記憶は、生命の内に「感情」として残っているのでしょう。

私たちは時に、理由のわからぬ感情に包まれることがあります。
それは恐れや不安のような負の感情として残っているかもしれません。
大切な人と再会した時は、言葉にできないような想いに包まれたり、愛情が湧き上がるかもしれません。

この感情は、意識の中にも広がり、そこから現実世界が生まれてくると言われています。
まさに、カップのエースのように、溢れるばかりの感情が、現実世界に豊かさをもたらします。

カップから溢れる水は、愛の象徴。そしてロータスの華が咲き誇る泉は、現実の喜びの象徴。
今まさに嬉しさが止まらぬ感情に包まれた、新しい喜びが始まっているのです。

読み方のポイントと、私の見解

カップが示すのは感情。そしてエースが示すのは、何かの始まり。
このカップからは、どんな新しい感情が始まっているのでしょうか?

このカードには、現実の喜びが示唆されているものの、感情とは目に見えるものではありません。
その目に見えないものをイメージとして描いたカップのエースからは、豊かで明るいイメージしか伝わってきません。考察するまでもなく、喜びに満ち溢れた、幸せそうな感情としか感じることができませんね。

カード本来の意味では、水は愛を表すそうです。
やはりカップのエースは、何かの愛が生まれ、愛に包まれて喜びを感じ始める事を意味すると捉えていいと思います。
もちろん愛は、恋愛とは限らないです。親子の愛、家族の愛、友情としての愛、自然を愛する愛・・・愛の形はたくさんありますね。

一つだけ明確に言えることは、愛は目では見えないという事。目で見える価値での喜びはペンタクルスとして現れてくると思います。

目には見えないけれど、嬉しさや豊かさをもたらすもの。
人間関係は簡単にイメージがつきますが、例えば仕事に関するリーディングでカップのエースが出てくる場合は、実際にお金が稼げるとか、仕事の内容というよりも、やりがいを感じ、自分の為、人の為になれると喜びを感じるというような、目に見えない嬉しさが始まると捉えるとわかりやすいですね。

逆位置の場合は、何か引っかかる事があって、純粋に喜べない場合です。
本当は喜びたいのに、頭で考えている何かが否定していたり、現実的にはまだ喜びきれない状況であるなど、何かが欠けているような場合だとイメージすれば良いでしょう。

もちろん逆位置であっても、心の中では愛に包まれて、喜びが湧き起こっている事には変わりないはずです。