タロットと占星術

タロット考察

タロットと占星術

占いのプロと言われている鑑定師さんや研究家の方々。その多くが、タロットと占星術を両軸としている方が多いような印象があります。
共に未来を予測するツールとして、どういう違いがあるのかを考えてみたいと思います。

習う立場からの適性

占星術は、極めて学問的な分野であり、極めようと思えば一生かかっても無理ではないかと思うほどの深さもあります。
しかし、霊能力のような特殊な力や、感性に頼る要素は必要がなく、誰でも学べば学ぶほど、上達していきます。もちろん一通りの基礎を学ばないとホロスコープは読めませんし、基礎をしっかり理解しないと、未来予測はできません。
一長一短にはいかないので、素質というよりも、学習し続けていく努力が必要になると思います。
そして、若い人の方が上達は早いかと思います。大人になったら学習する能力が落ちてしまい、諦めの気持ちも出てくるからです。

一方タロットは、知識は二の次になります。知識よりも感性や感覚といった適性が必要になるでしょう。
逆に言えば、誰でもカードは読めるし、タロット講座の初回から、リーディングができるようになります。(意味から教える講師の場合は違いますが)
やはり霊能力のような特殊な力は必要ではありません。もし本当にこの手の類の力があれば、そもそもタロットなど不要なのではないでしょうか?
全ての人の内には、宇宙が広がっており、誰でもそのメッセージを受け取る能力があります。それをタロットというツールを介してキャッチしているだけなのです。
タロットの場合、思考に頼りすぎると、上手く読めない場合はあるでしょう。もしくは自分の思考に、こじつけてしまうケースもあると思います。

筆者(サイト管理人)も思考タイプなので、タロットには苦手意識があります。感覚で捉えているのか、思考しているのか、自分でもわからなくなるのです。(と考える時点で、思考してますよね。笑)
このタロット専用サイトも、生命の個性研究会の一員で、タロット歴の長いYUUKAさんの申し出があったからこそ実現したようなものです。

リーディングする内容の違い

占星術は、エネルギーの流れや傾向を読みます。
占星術の未来予測は、天気予報みたいなものと表現しますが、言葉通り、具体的に起こる出来事がわかるというより、私たちの内にあるエネルギーの流れを読むのです。
外と内は同じです。見方によって側面が違ってくるだけで、そこにあるエネルギーは同じです。従って、エネルギーの流れと傾向がわかれば、実際に起きやすい出来事の予測もつくのです。

このエネルギー自体は変えることができません。従って、過去から未来まで、天体の配置がどう動くかによって、エネルギーの流れを掴むことができるのです。
占星術の場合、何年も先のエネルギーまで読む事ができます。もちろん自分の状況や周囲の状況も変わるので、具体的な事は予測が難しくなりますが、それでも2〜3年先の未来までの大まかな流れを読む事には適していると言えるでしょう。

タロットは、長期的な予測には向きません。なぜなら、自分自身が常に変化していくからです。
しかし、より具体的な問題に対するヒントを求めるには最適で、短期的な心の変化や、状況の変化を予測していく事が可能です。

特に、他者の状況や心境を読む事ができる為、一番多い悩みである「人間関係」についての悩み改善に役立つといえるでしょう。

タロットの未来予測は、短期で見た場合の方が、精度が高くなります。なぜなら、自分が変わっても、周りの現実が変わるまでは、それなりに時間がかかるからです。
リーディングを行う時に、時間を設定する事が大切です。できれば一ヶ月程度、長くても三ヶ月を目安に読んだ方が、読む価値が出てくると思います。

こうして比べてみると、同じ未来予測で、見ているものが全く違う事がわかります。違うツールで同じ内容を確認しているというより、全く異なる視点で活用しています。
従って多くの専門家が、まず占星術で大まかな流れを読んでから、タロットで目の前の具体的な問題を読むという形にしているのです。