タロット解釈の違和感と、当サイト誕生まで

タロット考察

タロット解釈の違和感と、当サイト誕生まで

タロットは、自分の「現在」の心の中を映し出す「鏡」のようなもの。
そして「現在」には、「過去」も「未来」も備わっています。そしてそれは、自分だけの事ではなく、周りの環境や、周りの人達の状況も同時に備わっているのです。

タロットは、その情報を読み取る為の手段でしかありません。タロットデッキ自体に、特殊な力があるわけではないのです。
もちろんタロットデッキの図柄もデザインも様々で、極端に言えば、自分で書いたカードでもいいのです。

とはいえ、より具体的にリーディングする為には、絵柄に意味を待たせたものの方がイメージしやすいのも事実。そして一般的には「ウェイト版タロット」もしくは、ウェイト版をモチーフにしてイラストを変えたものが、実際のリーディングでは主に使われていると思います。

タロットデッキには、基本的な意味があり、解釈の基本というものもあります。
ウィエト版タロットは、アーサー・エドワード・ウェイト(1857-1942)がデザイン、伝統的なタロットに、魔術結社の教義や、西洋占星術の解釈を取り入れて作成。カードの物語は、古代ペルシア神話やミトラ教がモチーフになっています。
詳しくは私も知りません(笑)今のところ敢えて勉強する必要も感じておりません。

ウェイト版のデッキの解釈には、近代スピリチュアル的解釈の源泉となる、神智学をルーツとする近代西洋思想色が反映しているのも感じ取れます。

私が感じるウェイト版の解釈の世界観は、東洋思想の輪廻転生にある連続した世界観よりも、ある時点で終末を迎え、そして審判を受けた後に復活するという世界観が強く出ているように思います。
たったこの2行の情報からも、神のような絶対的な存在が、人間の運命を握っているかのような世界観を感じ取れます。
そして、このベースとなる思想観が、現代のタロット解釈にも影響しているように感じるのです。

私たち人間には、自分達の力では変えられない大いなる存在がある。それを昔は「神」と呼びました。今では「大いなる存在」「神秘の力」「高次元の存在」「宇宙」などと呼び方だけは、宗教っぽさが無くなっていますが、結局は、人間である自分というものの「外」に、自分達の手には届かない絶対的な力がある・・・と受け取れるです。

だから「運命は変えられない」「宇宙の流れに身を任す」といった、外の存在に委ねるような解釈になっているのだと思います。

そして、その大いなる存在、宇宙のエネルギーに包まれる為には、自我やエゴといった、人間の持つ弱い部分を手放していく事が大切・・・という解釈になってきます。

ここに違和感を感じていたのだと思います。

生命の個性研究会が提唱する「多元宇宙統合生命論」においては、全ては自分にあるというところから始まります。そもそも自分とは、外にあるものから生まれた別の生命ではなく、宇宙生命そのものだからです。
全ての主体者である「私」は、未来を切り拓く主体者でもあります。そして未来を創る力は、人間の無意識の奥底にあるのではなく、弱くて間違えも起こす、私たちの「意識」が起こす「意思の力」にあります。

私たちは自分で望む未来を心に描き、「絶対に成し遂げていくのだ!」と決意し、行動に移します。
その瞬間の生命の中に、新しい未来が現れてくるのです。

この生命の普遍の法則を元に、当研究会では、生命の個性占星術を再構築しました。
そしてメンバーの一人YUUKAさんが、タロットも占星術と同じ要領で、未来を占う目的ではなく、自分の現在地を知る事で、自分の望む未来に向かい為に、今の自分をどう変えていけば良いか、というヒントを得る為の目的でとらえたところ、「タロットの解釈が驚くほど変わりました」「未来を創っていく物語がイメージできます」と言ってくれたのです。

当サイトの「タロット考察」以外のコーナーは、YUUKAさんが担当していますが、こうして文章化するのは初めての試みだそうです。
ここで紹介する生命の物語は、ウェイト版タロットを元にストーリーを組むそうですが、本来のカードの意味からも大きく外れており、解釈事例のつもりではないとの事。

このストーリーを元にタロットを読むで、これまで心のどこかに感じていた違和感が無くなり、リーディングがイメージしやすくなったと聞いております。

同時に、タロットを楽しみながら、生命の真実に迫っていける学びの目的でも、この「もう一つの生命の物語」を楽しんでもらえたらと嬉しいです。

78のストーリーが完成するまでは、時間を要するかもしれませんが、楽しみつつ応援をよろしくお願いします。