牡羊座の学び★私とは何者?自我を知る
私たち人間は、宇宙生命に溶け込み、一体化している状態から、
個の生命を持って生まれてきたと考えられます。
生まれたばかりの赤ちゃんは、人としての思考はできないまでも、
宇宙生命の記憶、過去世の記憶などは残っていると思われます。
言葉を覚えたばかりの子が、生まれる前の話をすることもありますね。
しばらくお腹の中に入っていたお母さんはもちろん、お父さんのことも覚えているかのようです。
きっと過去世を思い出し、「また会えたね」と感じているのかもしれません。
むしろ、お父さんお母さんのことは、自分のこと、同じ生命の存在だと感じているかもしれません。
何故なら宇宙生命の中では、いつでも一番近くに存在しているのだから。
牡羊座1ハウスは、宇宙生命から「個」の人間として生まれてきたスタート地点です。
つまりここは、人間としての基本中の基本を学ぶ場所です。
人間が最初に覚える事は「自分という存在」です。
宇宙生命として一体化していた生命から、分離した「個」の存在であることを認識するのが最初の課題。
つまり 自我に目覚める事です。
こう言えば、大人になれば誰でも自我に目覚めていると思ってしまうかもしれませんが、
何歳になっても自分をよくわかっていない人も少なくありません。
他我 の強い人、すなわち自分よりも、他人に合わせてしまうタイプもいます。
だから、自分を知り、自分らしく生きることは、すべての人の共通のテーマです。
同時に、すべての人が一生をかけて追求していくテーマです。
このテーマが強調されているのが、牡羊座の人というだけのこと。
だから牡羊座さんは、自己中心的と思われるほど、自分のことに集中します。
まるで周りの事など気にしていないかと思われるほど、自分の思う通りに生きる人が多いです。
これこそが、一番大切な学びのテーマだからです。
牡羊座さんは失敗を恐れません。むしろ、とりあえず行動してみて、失敗しながら学んでいくタイプが 多いようです。
4月生まれのお兄ちゃんが、みんなの先頭に立って一番に行動するようなイメージですね。
この傾向が悪く出ると、後先考えず行動するようになりがちだったり、
一つのことが長く続かず、興味の対象が移っていく傾向に ありますが、
これも、自我を育てるという テーマから見た場合は、必要な学びなのでしょう。
牡羊座さんは一見、目に見えない世界や スピリチュアル的なものに関心が薄かったり、
得意でない分野なのかなと思われがちですが、決してそんなことはありません。
むしろ目に見えない世界のことは、感覚的に理解しているように思えます。
何故なら、宇宙生命としての記憶が、まだ残っているから。
正確には、現実的なものに対する思考的な思い込みが、まだ生まれていないから。
疑うという心が育っていないからなのかもしれません。
だから何でもあまり躊躇せず、とりあえず行動してみようとなるのでしょう。
こうして自分自身を確立させていきます。
宇宙生命では、ひとつの生命でしたが、この現実世界では、別々の存在だと学んでいかなければいけないのです。
私とは何者なのか・・・
私は他者とは違う存在なのだ・・・
このような基本中の基本を学ぶために、まずは自分自身に目が向くのが、牡羊座の役割なのでしょう。
星座ごとに様々なエネルギーがあり、学びのテーマが異なります。
そして12星座の中でも、牡羊座の学びだけは、すべての人の共通課題です。
牡羊座さんは、それが強いというだけです。
ここからも、自我やエゴは不要なものと手放して、宇宙と一体化することを目指すのではなく、
人間として生まれてきた以上、自我やエゴを高めていき、
自分が自分らしく輝ける人生を生きることが大切だとわかります。
私たちは、地球という素晴らしい現実の大地に生まれてきたのですから。