蟹座の学び★感情との正しい向き合い方
私たち人間は、ひとりで生きていけるような、完成された生物ではありません。
不完全で未熟な生き物だからこそ、集団をつくり、助け合って生きていきます。
そしてこの集団の最小単位こそが 家族です。
蟹座は、家族を通して、集団との関わり合いを学んでいくという学びのテーマを持っています。
人間と 他の動物との大きな違いに、思考するという性質があります。
他の動物も何かを考えているかもしれませんが、思想を持ち、信念に生きることができるのは 人間だけです。
更には人間には感情というものがあります。
他の動物にも感情はあるようですが、人間ほど豊かな感情を持っている動物は 存在しません。
蟹座さんは、家族という集団の中で、感情の正しい出し方を学んでいきます。感情は、自分の中にある 好き、嫌い、心地良い、心地良くないという心の働きです。
そして宇宙生命からのメッセージを受けるのは、他ならぬ感情の役割でもあるのです。
ところが多くの場合、感情を素直に出せなかったり、感情を抑え過ぎたりしているものです。
自分自身の心を見失っている人も たくさんいるのです。
もちろん、感情が正常に働いていないと、宇宙生命の声も聞こえなくなっているとも言えるでしょう。
本来、家族のいる場、家庭は、素直な感情を表していい場所です。
しかしもっと広い社会に出た場合、感情をストレートに出してしまったら、周りとはうまくやっていけません。
感情を抑えることが必要な場もあるのです。
感情とは心のエネルギーのようなもの。
このエネルギーを抑え過ぎてしまったり、押し殺し続けていたら、
どこか間違えた場所で、爆発させてしまうかもしれません。
こうして、正常な心を壊してしまう人も 少なくないのです。
別の角度から見た場合、過去世からの記憶は、感情として、無意識の心に残っているという側面もあります。
そして多くの場合、幼少期の家庭の中で、過去世と同じような疑似体験をしてしまい、過去世と同じ感情が、意識下に思い出されます。
これが過去世の業の伏線です。
私たちは、あえて過去世と同じような環境の家族を選んで生まれてきているのでしょう。
いや、過去世での家族が、時を超えて転生し、再びめぐり合っているのかもしれません。
過去世からの業を、今度こそ共に乗り越えるために・・。
この流れは、全ての人に起きているはずなのですが、
蟹座さんは、この分野の学びが特に強いというだけなのでしょう。
蟹座さんは、何よりも大切な 家族を必死で守ろうとします。
同時に、家族にも守ってもらいたいという 無意識の心を持っています。
だから時に、感情を露わにすることで家族をコントロールしようとしてしまうでしょう。
時には感情をむき出しにし、威嚇をしたり、脅したりしながら、
家族独特のルールに従わせようとするのです。
もちろんこれは間違えた感情の使い方です。
蟹座さんは、人生のどこかで、大切な家族と一時的に離れなくてはならないような体験をしたり、
ひとりで社会に出なければならないような試練があるかもしれません。
蟹座さんにとっては、家族と離れ、社会に出ることは苦痛に思うはずです。
しかし過去世で、対極の山羊座の人生をたくさん体験してきているので、
社会で力を発揮することは得意なのです。
こうして、感情を適度に抑えることも覚え、
精神的に自立した個として、成長をしていくのです。
自立して社会で活躍する蟹座さんを見て、家族の人々も 見直すに違いありません。
この学びのプロセスを、正しく通過できた人は、
最後は大切な家族と、真の幸福な生活をつかめるはず。これこそが、生命のストーリーなのです。
人生に起きるすべての出来事には、無意味なことはありません。
すべてが成長に導かれるような、深い意味があるのです。