射手座の学び★真実はすぐ身近にある
私たちは、目に見える 三次元の世界に生きています。
正確には、人間の五感では、三次元しか認識することができません。
しかし、目に見えない世界は確実に存在します。
その代表が、人の「心」であり、果てしない「宇宙」であったりします。
私たちは、自分の 内の世界も、外の世界も、知らないことばかりですね。
だから人間は、目に見えない世界への関心を抱いて当然なのです。
蠍座8ハウスでは、目に見えない世界へ直接的なアプローチがテーマでした。
それは探求心というより、大切な人と、どこまでも深く繋がりたいとの想いからくる、
他者との心の融合という形で、心の世界に踏み込んでいました。
しかし、これは正しい方法ではないので、正常な心を壊してしまうのです。
これが蠍座の業でした。
射手座9ハウスは、目に見えない世界への、思考的な探求がテーマになります。
生命や世界の真実を、哲学的、思想的に思考していくステージです。
射手座さんは、何かを深く探求する、無意識の欲求をもっています。
古い時代なら、真理を追究し、ひとりで世界を旅するような人生や、
山奥で修行をし、一生を終えるような人も多かったと思われます。
もちろん今の時代は少し違うかもしれませんが、本質は変わらないはずです。
この2つの例からもわかるとおり、
射手座のエネルギーの特徴は、自分自身の思考的な探求に偏っており、
他者を幸せにしていこうという、具体的な行動に移りにくいという傾向があるのです。
このエネルギーが強く出てしまうと、
自分は他者よりも優れているという、いわゆる 慢心を起こしやすくなります。
射手座さんは、無意識の中では、真実を知らない自分を自覚しています。
しかし、それが無意識の「恐れ」になっているため、
意識の自分は、「自分の考えが絶対に正しい」と思い込んでしまう傾向に 陥るのです。
結果、自分の考えに他者をコントロールする可能性があります。
その微妙な心を他者が見抜き、言葉で争うのを避け、そっと離れてしまう場合もあるでしょう。
気が付いた時には、仮に集団の中にいたとしても、孤独を感じてしまうはず。
これが、射手座の持つ業です。
どんな星座グループにも、良い面もあれば、悪い一面もあります。
むしろそれは、表裏一体のようなもの。
ホロスコープを読むメリットは、
自分を深く知ることで、自分の特性をプラスの方向に生かしていくことです。
射手座さんが、活躍するヒントは、対極の 双子座3ハウスの生き方にあります。
目に見えない世界の真実を、いくら頭で探求し、理解しても、
それを現実に生かせなければ、何も意味はありません。
むしろ頭のよい射手座さんには、真実を探求すればするほど、真実が遠のいていくような感覚を持つに違いありません。
所詮、人間の思考には、限界があるからです。
双子座の最大の魅力は、コミュニケーション力です。
つまり、身の回りの大勢の人に囲まれて、人々と共に生きる生き方です。
射手座さんの能力を発揮するべきステージは、
ひとりぼっちで何かを探求する場ではなく、
民衆のど真ん中で、その優れた知識や思考力を通して、人々の幸福の為に貢献していくこと。
目に見えない真実とは、現実を離れた、どこか遠くにあるのではなく、
今自分がいる場所に「答え」があることに、気が付く時が来るはずです。
周りの人々の信頼を得て、その上で「真実に近づけた」と実感できることこそが、射手座さんにとっては、最高の喜びとなるはずです。
私たち人間は、誰もが幸せになるために生まれてきました。
人生の、ある時点において、様々な悩みや困難を体験するのも、
それを乗り越えて、成長することにより、自分だけの個性を育てていくためです。
そして真の幸せは、現実を離れた、どこか遠くにあるのではなく、
人々との日々の生活という、目の前の現実を外れた「外の世界」にあるのでもありません。
私たちは、今いる「この場所」に幸福の花を咲かせる為に、生まれてきたのです。