私たち人間の生命は、大宇宙の生命と同一です。そして「全体」である大宇宙から「個」としての使命を与えられて、私たちは生まれてきました。
私たち人間は、ひとつの生命として繋がっているという生命の真理を自覚することは大切なことですが、それを前提として、なぜ「個」の人間として生まれてきたのか?何をする為に生まれてきたのか?その使命を果たす為に何をどうするべきか?というテーマが大切だと考えます。
私たちの生命の本質は同じでも、「個」としての性質や役割は皆異なります。私たち人間には、目に見えて自覚できている個性(パーソナリティ)がありますが、本人にはなかなか自覚できない無意識「我」とも呼ばれる生命そのものの傾向性を「生命の個性」と呼んでいます。
生命の個性は、余程強烈な体験を通して深い内省をするしかないかもしれません。しかし知識として学ぶことで「意識下に置く」ことができます。
生命の個性を知ることで、より自分らしい生き方を、生き生きと輝いた人生を送れることになるでしょう。そして、他者の生命の個性を知ることで、自分とはまた別の生き方、「個」としての使命があることにも気付き、他者に対する尊厳の心が生まれてくるに違いありません。