牡羊座と天秤座の学び★自我と他我

12星座-生命の物語

自分を知ることは他者を知ること
☆牡羊座と天秤座の学び★自我と他我

人間にとって、自分という存在は、わかっているようで、わかっていないもの。
自分探しは、青年のみならず、一生かけて続くものなのかもしれません。

ホロスコープには、人生の学びのプロセスが示されていると考えられますが、
そうであるならば、牡羊座1ハウスは、すべての学びの始まりであり、
人としての基本中の基本を学ぶ場所と言えそうです。

お母さんのお腹の中にいる赤ちゃんを想像してみます。
まるで宇宙の海の中を プカプカと漂っているかのように、
宇宙生命のエネルギーを全身で感じ、過去世の記憶から、宇宙生命としての記憶まで、
科学ではわからないことまでも、生命はわかっているのではないかと思えてなりません。

そして生まれてきた赤ちゃんは、まずは 自分とは何なのだろうと学んでいくはずです。
宇宙生命から「個」として分離した人間に、最初に与えられた課題です。
もしかしたら、この頃は、まだお父さん お母さんのことも「自分」と同じ生命だと感じているのかもしれません。
そして「個」を自覚すればするほど、「全体」である宇宙生命の記憶は忘れていくのでしょう。

宇宙の海に揺られて、精神世界を生きているような魚座さんに比べると、
牡羊座さんは現実しか見ていないように思えます。でも生命の本質を理解すると、牡羊座さんにはまだ宇宙生命の記憶の名残があるのでしょうか。
生命の本質を「理解している」というよりは、「疑う心がまだ生まれていない」と言った方がいいのかもしれません。

すべての生命は、元々一つです。しかし、この現実世界を生きる為には、別々の存在として たを理解しなければいけません。究極的には「人間は誰一人として同じではない」ことを理解して、人それぞれに違った役割がある」ことを理解していくはず。

その為には「個」を、つまり自分自身を自覚することが、すべてのスタートになります。

従って、牡羊座1ハウスのテーマは「自己を知ること」です。

一方、牡羊座の対極にある、天秤座7ハウスは、他者への関心が高まります。

人と人の関係には様々なスタイルがあり、最終的には「集団」を学んでいくことになるのですが、
他者との関係の学びの第一歩は、1対1のパートナーシップからです。

パートナーといっても様々。恋愛のパートナーから、夫婦、生涯の伴侶、そしてビジネスパートナーなど。
天秤座さんは、人を惹きつける魅力があり、様々なシーンで様々な人とパートナーシップを結びます。

恋に恵まれたタイプという印象もありますが、人生の最初のうちは、出会いと別れを繰り返す可能性があり、人間関係を通して傷つく体験も多くあるかもしれません。

なぜなら、天秤座の学びの課題が、他者を通して自分を知ることだからです。

ここに牡羊座との共通テーマが見えてきます。牡羊座も天秤座も「自己を知ること」がテーマなのだと分かりますね。

自分らしさを追求して自分を学んでいくのが牡羊座。
他者を知ることで、自分との違いを知り、自分を学んでいくのが天秤座です。

天秤座は、自分とは別の様々なタイプの人と関わっていく傾向が、生命に備わっているということ。
だから自然と、別れも経験するはずなのですね。

むしろ天秤座さんの本当の学びは、自我と 他我のバランスを学ぶことです。
多くのタイプと関わるためには、自己を主張せず、他者に合わせることも大切。でも、これが行き過ぎると「他我」に生きることになってしまい、自分を見失いがちです。

一見は自分中心な牡羊座さんですが、過去世では天秤座の学びをたくさん経験しているので、意外と他者の気持ちはよくわかっているでしょう。むしろ過去世で他我が強くなり過ぎて、自分を見失っているからこそ、今世は自我を取り戻しましょうねという課題が強調されます。

天秤座さんは逆ですね。過去世で自我が強くなり過ぎて、周りが見え無くなってしまったので、今世では他者の心も学び直しましょうということです。

こうして双方とも、自我と他我のバランスを学びつつ、自分をしっかりと理解することで、他者とも上手く付き合えるようになるのでしょう。

自分を知るということは、他者にはない、自分の個性を知るということ。
他者を知ることは、やはり他者にはない、自分の個性が見えてくるはず。

自分を知るからこそ、他者のために最適な生き方を選べるはず。
自分を知ることは、他者を知ることでもあるのですね。

牡羊座さんも、天秤座さんも、人生の学びの過程では「自分」がテーマでありました。
しかし、生命の本質においては、他者とのパートナー関係が、ものすごく大切な要素であることには違いありません。

誰にでもいえることですが、人生の学びの過程には、様々な失敗もあるでしょう。
正しい学びの道を 進んでいくことで、最後は大切なパートナーとの 最高の幸せを掴んでいきましょうね♪