天王星・海王星・冥王星☆無意識の深い領域へ
人の心には、自分で自覚できる 意識の領域のほかに、
遥かに広大な 無意識の領域が眠っています。
無意識の中には、過去世の記憶や、人類共通の意識、
さらには宇宙生命としての自分など、
計り知れないほどの情報が一体となり、溶け込んでいるのでしょう。
逆にいえば、意識とは、個としての自分が 感じることのできる心に過ぎず、
意識の中には、人間として生まれてきた意味などの答えはないと言っていいかもしれません。
だから人生のどこかのタイミングで、半ば強制的に、
無意識の記憶を思い出させられるようなイベントが起こるのだと思います。
これは、自分にとって正しい道に進むために必要な 気付きとなるはずです。
今起きている現実には、必ず原因があります。
自分が過去にどういう生き方をしてきたかが、今の自分に現れます。
だから状況が変化する時に、「あぁ、やっぱりこうなったか」と思うこともしばしばありますね。
意識の自分で感じていることは、ある程度の未来も 予測できているはず。
しかし、無意識の中に原因があることは、
例えば過去世に原因があることなどは、意識ではまったくわかっていません。
だから、長い人生の中では、ある日突然、状況が変化したり、
まるで 運命に翻弄されていると感じることも、しばしば起こるはずです。
占星術において、地球から遠い天体である天王星、海王星、冥王星は、
私たちの無意識の心の深いところにあると考えられます。
木星や土星も、無意識の扉を開くような役割がありますが、
まだまだ意識でなんとか感じることができる、比較的浅い領域へのアクセスになるはずです。
しかしトランスサタニアンと呼ばれる、天王星・海王星・冥王星の3つの星は、
無意識の 深い領域へ入っていく役割があるので、
自分の意識の中では、前兆を感じないのだと思います。
そして人生が劇的に変化を起こしてしまいます。
この過程は、望まない形で起こる場合の方が多く、
意識の自分には、予期せぬ不幸が起きたかのように映るかもしれません。
天王星の特徴は、カミナリに打たれたかのように、突然状況が変わること。
本来は心に大きな変化が起きるからなのですが、恐らく自分では気が付いていません。
だから自分を取り巻く環境、目に見える現実が、突然壊れるように感じるかもしれません。
天王星は、心に強い衝撃を与えることで、半ば強制的に無意識の扉を開ける傾向があります。
海王星の特徴は、目の前の現実に霧がかかるかのように、時間をかけて現実を溶かしていきます。
次第に自分の心が見えなくなっていったり、これまでの現実がゆっくりと消えていくような体験をするかもしれません。
海王星は、目に見える現実が見えなくなっていく変わりに、少しずつ 目に見えない無意識の心の中が 見えるようになっていく役割があるようです。
冥王星の象徴は、破壊と再生です。これまでの「当たり前」を時間をかけて徹底的に壊していく過程を経て、新しい流れを生み出していくエネルギーです。
後から振り返った時に、現実が根底から変わっているというような実感を持つかもしれません。
占星術の惑星グループの中で、地球から最も遠い天体である冥王星は、
心理学でいう 集合的無意識のような、人類共通の心を示す星でもあります。
だから冥王星の星座が変わるなど、大きな動きを見せる時は、時代が根底から大きく変わるような時になるのです。
これが風の時代への移行期といわれている、今の状況です。
こうしてトランスサタニアンの星々の役割がわかれば、
全ては、正しい生き方、本来の使命の道に導いてくれる星であることがわかります。
これがわかる人は、変化を受け入れ、自分を積極的にアップデートしようとするでしょう。
しかし、これを知らずに、古い価値観にしがみつこうとする人には、幸せが壊れていくようにしか感じなく、先の見えない未来に不安を感じてしまうのですね。
もちろん時代が大きく変わる時は、個人にも何かしらの影響があり、変化が伴います。
自分にとっては、どの分野が変わっていくのか、
どのような新しい自分に成長していけばいいのか、
自分の無意識の中にある、何に気が付き、何を思い出していくのか、
答えはホロスコープの中に、明確に現れています。
星を知ることは、自分を知ることに通じます。
自分ではわからない、無意識の私を知ることで、
未来の流れは必然のように感じるようになり、心がワクワクしてきませんか?