牡牛座の過去世の人生と業

12星座-生命の物語

牡牛座の過去世の人生と業

始まりもなければ、終わりもない・・・
遥か彼方の 永遠の未来に向かって、激しく流れる 大河のように、
「私」の生命は、力強く、常に変化しながら、前へ前へと進んでいく・・・

私たち人間は、数えきれないほど多くの 幾代もの人生を 歩んできました。
今の私があるのは、過去の私の結果です。

そして今の私の原因を探るひとつの方法が、過去世ソウルリーディングです。

幾代もの過去世の中で、私たちは今の自分の星座の、対極にある星座の人生を、数多く経験してきました。
牡牛座のあなたは、さそり座の過去世をたくさん学んできたのです。

宇宙生命という 全体の生命から、個の役割を与えられて生まれてきた、私たち人間。
人間はひとりで生きているわけではありません。
与えられた役割といっても、一人ひとりに別々に与えられているとは限らず、同じ役割を 同時に持つ、生命のパートナーがいるはずです。

あなたはさそり座の過去世において、生命のパートナーともいうべき、ソウルメイトの存在を 強く意識していました。

もちろん誰にもソウルメイトはいるはずですが、その中でも極めて強く、ソウルメイトとの関係を重んじ、ソウルメイトがいなければ 自分はあり得ないと思うほど、その絆のつながりを 強く強く願いました。

恐らくは、意識せずとも、そのソウルメイトとは、共通の目標やテーマを持っていたはず。
年齢、性別、立場は違ったかもしれませんが、まるで 一心同体のように、同じ目的意識を持って、心が喜びにうち震えた時を感じていたはず。

何故ならソウルメイトとは、輪廻を超えて、共に生命の使命を追い求めている関係だから。
生命のレベルでは、自分の分身、自分自身ともいえるほどの関係だから。

こんな生命の記憶を強く持つからこそ、一緒にいるだけで心がふるえるのです。

しかし、生命の分身とはいえ、現実世界の人間としては、別の存在には違いありません。
ところが、あまりにも一体感が心地よいためか、もっと深く繋がりたいと願ってしまいます。

ここで、あやゆる手段や方法で、パートナーとの心の融合を試みた過去世が見えてきます。

こうしたアプローチは、自我を取り除くところから始まるはずです。
いわゆるトランス状態になることと考えられ、現代でも幾つかの方法が考えられます。

近年でも、大いなる存在との一体化、ワンネス体験を目的とすることがありますが、
トランス状態を作り出すプロセスを取る場合が、ほとんどだと思います。

これが過去世、つまり古い時代ならどうであったでしょうか?
今では違法の方法、非人道的な方法が、いくつか想像つきますね。

もちろん、こうした方法を続けていたら、正常な精神を崩壊させるはずです。

このような苦しみの結果を体験する中で、
パートナーとの縁を切りたいと思う場合があってもおかしくありません。

仮にどちらか一方が、自分の健康を守るための目的であったとしても、
相手には「裏切られた」と伝わります。

愛と憎しみは表裏一体。
同じ心から生まれる、表と裏の反応です。

一度壊れた関係は、相手を責め続けることになるはずです。
傷つけられたと感じたら、相手を責め返してしまうでしょう。

こうして、自分の命よりも大切なソウルメイトと、復讐の連鎖が始まってしまうのです。

復讐といっても、相手を物理的に痛めることとは限りません。
人の深い心をよく知るさそり座の性質として、
相手が何をされたら一番傷つくか、ということをわかっているはずです。
パートナーを失うこと。つまり、自分が離れることが、相手が一番深く傷つくとわかっているのです。

このように深い傷を負った側は、心に強い憎しみの感情を残します。
この強烈なまでの負の心は、死んでも消えるものではありません。
幾代もの人生を、輪廻を繰り返し、出会いと悲劇の別れ、つまり復讐の連鎖を繰り返してしまうことになるのです。

これが、さそり座の過去世でつくってしまった最大の共業です。

共業とは、名の通り、共に背負う業。一人の業ではないのです。
だから、この共業の因縁によって、ソウルメイトとは生まれ変わっても、出会い続けるのです。

今世での牡牛座の人生は、
過去世で傷ついた心を癒すために、現実世界を五感で楽しむというステージが続きます。

牡牛座さんは、自然はもちろん、お金や物、物質世界のあらゆるもので心を満たしていきます。
しかし裏を返せば、目の前の目に見えるものの楽しさを追ってしまうので、
生命が一番求めているもの、つまりソウルメイトの存在に気が付かないかもしれません。

共業の因縁により、ソウルメイトはすぐ近くにいます。
もしかしたら、既に一番身近にいるかもしれません。
それでも、ソウルメイトの存在に気が付かず、物質的な欲を追ってしまう傾向にあるはずです。
これこそ業が具現化した結果なのかもしれません。

過去世を知ることは、現在の自分を知ることです。
ここで、過去世の自分を客観的に学ぶか学ばないかで、大きな差が生まれます。

どんな性質にも、良い面と悪い面があります。
過去世で数多く体験してきたことは、良い面に目が向かず、
悪い面だけ心に強く残っているはず。
つまり自分が傷ついたことを、繰り返したくないという 無意識の心の作用が生まれるのです。

だから牡牛座さんは、ソウルメイトの存在に気が付かず、物質的な欲を負ってしまうのでしょう。
お金や物でもそれなりの豊かさを感じることはできますが、
本当の幸せとは、自分自身が、一番大切なものを手にすることには違いありません。

しかし、過去世の自分を知り、今の自分を客観的に知るだけで、すぐに人生を変えられます。
自分の生命が何を本当に求めているのか、これを意識で知ることができるかどうか。

牡牛座さんは、何よりも大切なソウルメイトと共に、
この現実の大地に生きる喜びを分かちあい、
ソウルメイトと共に約束した、生命の使命の道に進めるかどうか・・・

これらは全て、大切なものを「思い出せるかどうか」という一点にかかっていると思いませんか?

過去世ソウルリーディングは、過去を知ることが目的ではありません。
今の自分を深く知り、本当に望む未来を創るために役立つのです。