惑星★太陽と月の意味☆人の心の中にある星の役割
人の心の中には、自分の意識で 自覚ができる心の領域と、
自分では自覚ができない 無意識の領域があります。
そして無意識の中でも、自覚しやすい 意識に近い領域から、
人類共通の集合的無意識のようなものまであります。
さらに深いところには、宇宙生命そのものの心もあるはずです。
領域といっても、実際には、それぞれが違う場所に分かれているものではなく、
すべてが一体化して生命に溶け込んでいると思われます。
しかし、人間の意識から捉えた場合は、心の浅い場所から深い場所というように、
深さの違いとして捉えた方が 実感しやすいでしょう。
夜空に広がる大宇宙は、私たちの心の中にある小宇宙と同一です。
占星術でいう「惑星」の仲間たちは、遠い天体ほど、心の深いところにあると捉えます。
では、一番存在感のある「太陽」は、自分そのもの。自身の自我を表します。
一般的に太陽は、社会的な自分という捉え方もします。これは、自分が自覚しているという要素より、他者から見られている表向きの自分という意味です。
それゆえ、太陽に現れる自分像は、自分では意識が薄い場合もあります。
太陽が示すパーソナリティが、外れていると感じる人がいるのは、このためです。
例えば、小さな子供のうちは、自我が芽生えていません。だから性格も 太陽らしくありません。
また、過去世において、あらゆる形で自我が傷ついている人が多く、自分らしさを見失っている人もたくさんいます。
程度の違いがあるだけで、皆そうなのでしょう。だから最初の学びが、自我の確立にスポットが当たります。
過去世の人生での経験値の違いによって、自我の意識度も変わります。
このように、太陽の示す個性、いわゆる「何々座さんは、こういうタイプ」という話は、自分ではピンとこない場合もあるでしょう。
客観的に見ていると、当たっているとわかるのですが・・・
だから近年は、一般的な太陽星座を読むより、月星座に注目する人が増えています。
月は、内面の自分を象徴しています。
より正確にいえば、感情です。
感情は、より自然な心の働きなので、ダイレクトに 好き、嫌い、楽しい、楽しくないと感じる心です。
もちろん心に浮かんだ感情を、思考が邪魔をして、心に葛藤を生むことも多いですが、感情自体は誰もがキャッチできているはず。
従って、月星座の示す性質の方が、一般的な太陽星座の性質よりも、自分にとっては「自分らしい」と感じることが多いのです。
自我が芽生えていない小さな子供のうちは、好き、嫌いという感情で判断するので、月星座の性格が強く現れます。
もちろん、月が示す感情が、過去世で壊れている場合もあります。
誰もが、ある分野においては壊れているもので、これが業の試練を引き起こします。
見方を変えれば、過去世からの業とは、心を正常化させるために起きる試練なのかもしれません。
月星座の示す内面の心は、基本的には自分で自覚できる心の領域、つまり心の比較的浅いところを表しているといえるでしょう。
もちろん心は、もっと複雑です。自分でわからない無意識の方が圧倒的に多いからです。
こうした 自覚できない無意識の心は、地球から遠い惑星に現れていたり、過去世からの感情の傷は、月のノードに現れているので、占星術で、こうした深い心の傾向性を読むことに意義が生まれます。
さて、改めて、太陽と月の関係を考えてみましょう。
確かに、現時点の自分の心を読むのには、自分の月を知ることが有効です。
しかし、より未来の自分、社会という開かれた世界で、どのように生きていくかを目指していく場合は、
一周回って、太陽が一番大切なのだと思います。
太陽の示すメッセージは、全てがピンとこないかもしれません。なぜなら大人になれば自我が育つというものではないから。自我を育てるためには、一生かけて成長し続けていく必要があるはずです。
太陽の示すテーマは、自分自身の人生のテーマです。
自分がどのように生きたら、自分らしく輝けるか・・・
すなわち、自分の生まれてきた目的に目覚めた時、自分が最も自分らしく輝けるのだと思います。
そして太陽のように、自らが輝くことで、周りの人たちにもエネルギーを与え、周りと共に輝いていくのです。
太陽には、自分の使命の道が託されています。
太陽らしく生きることが、自分が一番喜び、一番幸せを感じるようになっているのではないでしょうか?